IBM Infrastructure Matters 2014開催 - 「POWER8」が示す次世代のITインフラとは

「クラウド、ビッグデータ、エンゲージメント。次世代ITインフラは、この3つの変化に対応していく必要がある。それを支えるのがオープンテクノロジーを採用したPOWER8搭載サーバーだ」




 日本IBMは5月28日、データ活用とITインフラを支えるオープンプラットフォームをテーマにしたイベント「IBM Infrastructure Matters 2014」を開催。イベントのオープニングで、代表取締役社長のマーティン・イェッター氏は、そう強調した。


日本アイ・ビー・エム
代表取締役社長
マーティン・イェッター氏

 「みずから考える」コンピュータであるWatson、パブリッククラウドとして急速に評価を高めるSoftLayer、アナリティクスを支えるIBM DB2 BLUなど、クラウド、ビッグデータ、エンゲージメントといった領域で、IBMの新しいテクノロジーが存在感を増している。イェッター氏がアピールするように、これらを支えているのが、POWER8搭載の新しいIBM Power Systemsなのだ。

 では、POWER8はいったいどのようなテクノロジーで成り立っているのか。そして、Power Systemsはビジネスにどんなメリットをもたらし、実際にどんなユーザーがどういった成果を上げているのか。イベントは、そうしたPOWER8をめぐる疑問や最新動向を知るかっこうの機会となった。イベントの模様を簡単に振り返ろう。


日本アイ・ビー・エム
Power Systems担当ゼネラルマネージャ
Doug Balog氏

 イェッター氏の挨拶に続いて登壇したのは、米国IBM本社のPower Systems ジェネラルマネージャーのダグ・バローグ氏だ。バローグ氏は、POWER8搭載した新サーバをお披露目するとともに、こう高らかに宣言した。

 「POWER8は、ビッグデータのために設計された業界初のプロセッサだ。オープン・テクノロジーを採用するだけでなく、アーキテクチャーを開示し、その成果を取り入れるオープンプラットフォームを採用していることが大きな特徴だ」

 ビッグデータ分析のためのパフォーマンスは、なんとx86サーバの82倍だ。そもそもPOWERは性能で群を抜くプロセッサだが、マルチスレッドやメモリのバンド幅強化で、まさに"次世代"を作るプロセッサへと進化を遂げた。オープンという点では「CAPI」というパフォーマンス向上の技術を生んだ「OpenPOWER Foundation」の取り組みや、仮想化機能「PowerKVM」を始めとするLinuxへの対応が注目できる。


みずほ銀行
IT・システム統括第一部 部長
加藤昌彦氏

 続いて、Power Systemsユーザーとして、みずほ銀行のIT・システム統括第一部 部長 加藤昌彦氏が登壇。グループ企業と共同で利用するプライベートクラウド基盤「みずほクラウド」の構築事例を紹介した。

 現在、同行では、プライベートクラウドを使って、アプリケーション環境構築期間の短縮、コスト6割減を目指した取り組みを進めている。「これを実現するために、Power Systemsのすべての技術を使い倒してやろうというくらい、さまざまな機能を使った」のだという。そして、機能をどう使ったか、どのようにしてコストを減らしたか、取り組みを進めるうえで何がポイントになったかを、具体的なデータを示しながら紹介した。

後半:テクノロジーセッションとパネルディスカッション

イベント抄録
関連資料
提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2014年10月1日
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]