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リアルタイム経営を支える ERP&BI一大革新の行方【前編】ビジネスのリアルタイム分析に必要な企業ITの構造とインフラとは?

SAP HANAの価値をさらに高める方法とは

怒賀:HANAへのデータの集約が進み、SAP ERPのような基幹アプリケーションをSAP HANA上で動かすとなれば、当然、SAP HANAを動かすプラットフォームには堅牢性・高可用性が求められると思います。そんななか、IBMソリューションの意義について教えて頂けますか、江口さん。


日本IBM
グローバルISVソリューションズ
コンピテンシーセンター担当部長
江口 仁志氏

江口氏(以下、敬称略):ひとたびSAP HANAにデータが集約されたなら、そのシステムは絶対に止められません。ベンダーによっては、「クラスタを組めば安心」と主張する向きもありますが、それだけでは足りないというのが、IBMの考え方です。「止められないシステム」には、「止まらない設計・アーキテクチャ」を実装したインフラを採用しなければなりません。そこで、IBM は、IBM Power Systems を基盤として活用することをお勧めしています。Power Systemsは、そうした設計思想の下で作られたインフラであり、SAP HANAをIBM Power Systems上で構築することで、その用性を一層高めることができるのです。

怒賀:「止まらないための設計」とは、具体的に何を意味しているのですか。

江口:1つは、ハードウェア障害の検知と自動リカバリー機能の実装です。これらはIBMメインフレームから継承した技術で、24時間365日の連続稼働が求められるミッションクリティカル・システムに向けて開発され、実績を積み上げてきたものです。

 またもう1つ、システムの可用性を高いレベルで保つには、インフラのセキュリティ確保も重要です。IBM Power Systemsのハイパーバイザー「Power VM」は、セキュリティ・ホールの報告数が「ゼロ」という堅牢性を誇っています。しかも、Power VMは、オーバーヘッドのないハイパーバイザーであり、すでにPower Systemsをお持ちのお客様は、SAP HANAをストレスなく、仮想環境として既存環境に統合することもできるのです。

SAP HANA on POWER のアーキテクチャ SAP HANA on POWER のアーキテクチャ
※クリックすると拡大画像が見られます

松舘:SAPのERPシステムは、企業のビジネスを回すための心臓部とも言えるものです。ですから、SAP S/4 HANAの処理性能がいくら速くとも、その可用性や信頼性に不安が残るようでは困るわけです。その意味で、IBM Power Systemsがインフラの選択肢に加わったことは、SAP S/4 HANA、あるいは、SAP HANAの導入を検討されるお客様にとって、非常に心強いことではないでしょうか。

怒賀:高信頼、高可用のSAP HANAシステムを構築するにあたり、OSの果たす役割も大きいはずです。SUSE Linuxは、SAP HANAの信頼性・可用性確保にどう寄与していますか。また、SAP HANAとSUSE Linuxとの親和性はどうなのでしょう。


ノベル
SUSE事業部
テクニカルセールスマネージャー
羽田 勝治氏

羽田氏(以下、敬称略):SUSE Linuxの開発元であるSUSE社は、創業以来一貫して「エンタープライズ・システム向けのLinux」の開発・強化に取り組み、IBMとは20年来の協業関係にあります。SAPとも1990年代終わりからパートナーシップを結んでいますが、SAPもSUSEも本拠がドイツにあることから関係は深く、SUSE LinuxはSAPアプリケーションの開発プラットフォームとして採用されています。そのため、SAPのアプリケーションがリリース、稼働保証、チューニングも、SUSE Linuxが最も早く、SAP HANAの登場当初はSUSE Linuxでしか動かない状況がしばらく続いたほどです。また、SUSE側も、SAP製品に向けたLinuxの最適化に力を注ぎ、現在、SAPアプリケーション専用のLinuxサーバOS「SUSE Linux for Enterprise Server for SAP Applications」も提供しています。このOSでは、SAPアプリケーションをインストールすると基本的な最適設定が自動で行われるチューニングが施されています。例えば、SAP HANAならば、ハードウェアの物理的なメモリ量などから、調整が必要なカーネルパラメータ値を自動で計算し、設定を最適化するといった格好です。

松舘:加えて、SAP版SUSE LinuxではSAP HANAに対してより多くのメモリ・スペースを割当てるために、OSが確保するメモリ量を抑制する仕様も実装されていますね。

羽田:ええ。そうしたチューニングも施してあります。つまり、SAP HANAの動作を圧迫しないよう、OSが一定以上のメモリを消費しないように調整してあるわけです。これも、一般的なLinuxでは提供できない機能です。

 さらにもう一つ、 IBM Power Systems版のSUSE Linux for Enterprise Server for SAP Applicationsには、クラスタ機能である「High availability Extension」が標準でバンドルされています。

松舘:それもありがたい機能です。というのも、SAP HANAの標準機能ではクラスタの切り替えが手動までしか対応していないからです。ですので通常は、サードベンダーが提供する有償のクラスタソフトウェアを使うしかないのですが、それが標準として提供されていることは、SAP HANAのお客様とって非常に有益でしょう。IBM Power Systemsがいくら落ちないと言っても、やはり、万が一のときのために、セカンダリーのシステムを用意しておくほうが安心です。そのための備えが標準で提供されていることの意義は大きいと思います。

提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年12月31日
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