編集部からのお知らせ
新着・電子インボイスの記事まとめ
記事まとめDL:オンライン確認「eKYC」

モバイルファーストを牽引する HTML5によるハイブリッドアプリ

業務アプリケーション・モバイル化のポイント

 業務用のWebアプリケーションをモバイル対応させる場合、その開発手法は大きく2つに分けられるという。1つは既存のWebアプリケーションの画面をスマートデバイス向けに改修する方法、もう1つはサーバーサイドに新たにAPIを用意して、API経由でアクセスするモバイルアプリを開発する方法だ。

 「どちらを選ぶかは予算や開発期間、開発目的によって案件ごとに検討する必要がありますが、前者のほうが短期間かつ低コストで実装できます。ただし、パソコン向けに作った画面をそのままモバイル端末で表示すると、1画面当たりの項目数が多すぎたり、マウス操作が前提になっていたりして操作しにくくなるので、重要度の低い項目を非表示するなどの最適化を行うことになります。一方、API経由のモバイルアプリの場合、既存のWebアプリケーションの画面遷移を踏襲する必要がないので、よりモバイルアプリらしいインタフェースと操作性を実現できます。また、入力値チェックなどロジックの一部をクライアントに持たせるといったことも可能です」(田中氏)

業務用Webアプリケーションをモバイル対応する2つのデザインパターン
業務用Webアプリケーションをモバイル対応する2つのデザインパターン

 さて、ハイブリッドアプリでiOSとAndroid用のアプリを開発する場合、OSごとに異なるユーザーインタフェース・ガイドラインには、どのように対応したらよいのだろうか。

 「ハイブリッドアプリでも、OSによってコードを出し分けることで、それぞれのガイドラインに厳密に沿ったアプリを作ることは可能です。ただし、ユーザーが気にするのは使いやすいかどうかという点で、ガイドラインへの準拠度はそれほど気にしていません。そのため、iOSとAndroidの両方で通用するインタフェースを用意して、共通化するほうがおすすめです。開発工数を削減できますし、同じインタフェースで使えるのでユーザーの教育コストも下げられます。当社のOnsen UIもiOSとAndroidの両方に対応したUIフレームワークです」(田中氏)

ハイブリッドアプリの拡大に向けて

 アシアルでは、ハイブリッドアプリを受託開発するだけでなく、ハイブリッドアプリの市場拡大に向けた施策にも力を入れている。

 その1つは、上で触れたMonacaやOnsen UIといった独自開発ツールの一般提供だ。Monacaはモバイルアプリのフロントエンドの開発だけでなく、既存システムへの接続、ユーザー認証など、エンタープライズアプリを支えるバックエンド側の機能も提供するプラットフォームである。アシアルでは、開発会社がHTML5ハイブリッドアプリ開発を手軽に取り組めるように、Monacaを有償/無償のサービスとして提供している。

 もう1つは教育研修事業。アシアルでは、以前から「アシアルスクール」として、企業向けのセミナーや講座を開設している。

 「当社には、開発者向けのイベントなどでセミナーの講師として呼ばれる技術者が多く、面白そうな技術が登場するとそれを調べた者が社内勉強会を開くこともよくあります」(田中氏)。アシアルスクールは、同社のこうしたオープンな社風から生まれた事業と言ってもよいだろう。

 これまでは主にPHP習得のための講座や研修を行ってきたが、HTML5やCSS、JavaScriptを対象とした各種講座や研修を開設しており、LPI-Japanの「HTML5プロフェッショナル認定試験」の資格を持つ講師から、HTML5プログラミングを学べるようになっている。なお、アシアルスクールは、「LPI-Japan HTML5アカデミック認定校」にも認定されている。ちなみに、LPI-Japanでは、「HTML5プロフェッショナル認定試験」のLevel2試験をこの9月より開始した。Level2試験は、JavaScriptを組み合わせた、より実践的なHTML5プログラミング技能を認定する試験だ。

 こうした認定資格の意義について田中氏は、「Web制作では、デザイナーもアプリ開発者も同じHTML5、JavaScriptを使うため、『単にjQueryが使えます』と言われても、出来合いのプラグインを組み込める程度なのか、それともプラグインを開発できるくらいのスキルを持っているのか、能力が判断しにくいという面があります。能力を証明する、あるいは面接して判断するうえで、HTML5プロフェッショナル認定試験のような認定資格は有用だと思います」と語る。

 ともあれ、コストの制約が厳しいエンタープライズ分野において業務アプリを効率的に開発するためには、HTML5ハイブリッドアプリ開発を担う技術者の育成が急務となることは間違いないだろう。

提供:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2014年12月31日
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]