「進研ゼミ」を支えるMicrosoft Azure 全社共通基盤として迅速な事業展開に貢献!

PaaS利用を前提とした基盤構築で開発時間短縮をめざす

植田省司氏
デジタル開発部 シニアアーキテクト
植田省司氏
デジタル開発部
シニアアーキテクト

 推奨クラウド選定に際し、同社が留意したのは「全社共通基盤として柔軟に構築できる環境であること」と、「サポート体制が強固であること」だ。同社デジタル開発部シニアアーキテクトの植田省司氏は、「比較検討項目には『サービス機能』『セキュリティ』『コスト』などが挙げられます。しかしクラウド・プロバイダーの技術競争は激しく、(比較検討した)3カ月後には違う機能が充実していたり、コストが下がっていたりします。われわれは“教科書通り”のクラウド環境を望んでいましたから、“エッジの利いた”機能や使い方は必要なかったのです」と説明する。

 同社には苦い経験がある。以前、コラボレーションツールとしてあるSaaSサービスを導入したときのことだ。何かリクエストを出しても「将来的にこのSaaSサービスの機能が主流になるから合わせてください」と言われ、情報提供を依頼しても「Webに公開されている情報を見てください」と言われ、企業使用として期待しているサポートサービスを受けられなかった。

 Microsoft Azureを選定した理由について、同社情報システム部 共通基盤推進課で課長を務める松本崇氏は以下のように説明する。

松本崇氏
情報システム部 共通基盤推進課 課長
松本崇氏
情報システム部
共通基盤推進課 課長

 「有料の教育コンテンツを提供しているわれわれにとっては、サービスを停止させないことが大前提です。選定時には他社の複数のクラウドも検討しましたが、それらは利用する側にも、ある程度の“自立”が要求されます。われわれの(社内)人的リソースや現時点のスキル、経験では使いこなせないと感じました。その点、マイクロソフト社は選定時の提案力が、技術面でもサポート面でも優れていました。エンタープライズレベルで全社の共通基盤を構築するには、(他の導入企業の)知見や運用などの情報を共有してもらうことが不可欠です。トラブル時の解決ノウハウも含め、運用後も適切な支援をいただけると判断しました」(松本氏)

 2016年度にMicrosoft Azureの導入を決定し、真っ先に着手したのが、基盤選定マニュアルの作成だ。IT部門のシステム企画メンバーやシステム開発メンバーに対して「どの業務(用途)を」「どの程度のリソースを利用し」「何を実現(機能)したいのか」を明確にすべく、これらを細かく分類したテンプレートを作成。クラウド推進チームで条件を決めて判断基準と推奨構成を示し、各部門に配布した。

 具体的には「自社データセンターとAzureのどちらでシステムを開発するのか」からスタートし、「Azure上で開発する場合には、IaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)のどちらにするのか」、さらに推奨構成で要件を満たせない場合には、「何を」「どの程度」「どのくらいの費用で」カスタマイズするのかを明確化するといった具合である。


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 基盤選定マニュアルの作成で心がけたのは、「PaaSでの利用を優先」としたことである。データベースやWebアプリケーション、サーバ共通機能などをPaaSに対応したものを提供するようにした。その理由について、松本氏は以下のように説明する。

 「開発時間(サーバ構築時間)の削減です。PaaSで提供されているものを1から作るのは無駄だと判断しました。PaaSであれば、初期開発期間の短縮だけでなく、機能拡張や変更も短時間で柔軟に実施できるからです。」(同氏)


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