ネットアップのマルチクラウド統合プラットフォームで一歩先を見越した柔軟な基盤作りを

Windows Server 2003のサポート切れを基盤改革の好機に

 このサービスを用いることで、Azureとプライベート・クラウド間でのデータの自在な出し入れが可能になり、Azureのコンピューティング・リソースを社内システムの一部として扱えるようになるという。例えば、プライベート・クラウドでは処理し切れないほどのワークロードが発生した際に、Azureの仮想マシンを立ち上げ、処理を負担させるといった使い方も可能になるというわけだ。同サービスは米国で今年7月にスタートを切り、日本でも年内には始動する予定だ。

 また、NetApp Private StorageのサービスはAWS版も提供されており、プライベート・クラウドの拡張プラットフォームとしてAzureとAWSの双方が使えることになる。 これによりAWSが停止したときにAzureに処理が自動的に切り替えるといった仕組みも作れるようになるのだ。

 ネットアップでは、上述したようなマルチクラウドのソリューションを実現するための技術として、異種ハイパーバイザの違いを吸収するユニークなテクノロジーも有している。「Shift」と呼ばれるコマンドがそれだ。

 これは、ヴイエムウェア「vSphere」の仮想マシン構成ファイル(VMDKファイル)とマイクロソフト「Hyper-V」の「VHDXファイル」との相互変換を、ストレージのレイヤにおいてしかも短時間(20秒~30秒)で処理するためのコマンドである。このコマンドの働きによって、例えば、VMwareベースの仮想マシンをAzureの仮想マシンとして立ち上げる処理がシンプル、かつ高速になる。要するに、VMwareベースのプライベート・クラウドとNetApp Private Storage for Azureとをつなぎ、Azureを社内システムの拡張リソースのように使っていくことができるということだ。

 Shiftコマンドは今後、LinuxのKVMやシトリックスのハイパーバイザにも対応していくという。これにより、Unbound Cloudのマルチクラウド対応のコンセプトがさらに前進することになる。

 ネットアップのストレージ製品は、ストレージ仮想化による無停止でのOS更新、リソースの移動・最適配置、ダイナミックなI/Oコントロールなどを実現し、クラウド環境に最適なソリューションとして広く普及している。

 そのストレージを用いながら、将来的なクラウド化を見越した基盤作りを進めるというのは、実に理にかなった手法でもある。

 加えて、ネットアップには、明確なクラウドのビジョンと、それを実現するためのソリューション・技術がある。それらを巧みに活用すれば、ユーザーは、Windows Server 2003のサポート切れを、IT基盤の一大改革と利益創出につなげることができるかもしれない。

 Windows Server 2003のサポート終了に伴う新プラットフォームへのマイグレーション――その作業を進めるうえでUnbound Cloudが大きな道標になることは確かだ。

提供:ネットアップ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年7月15日
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