重要なのは、無理のない運用が可能であること
佐々木経営者は、想定外の事態が起きた時にどのように事業継続や信用を持続するのかを前提にバックアップやリカバリを考えることが必要です。また、導入が簡単でリーズナブルなコストであることや、無理のない運用が可能な仕組みも必要です。
「CA ARCserve D2D」を使ってみて感じたのは、導入・運用を含めてシンプルなソリューションといった印象ですね。動画やマニュアル類など、使う側に配慮したリポジトリがCAのサイトに豊富にアップされているので、導入から運用開始まで実にスムーズにいきました。Webのコンソールはバックアップの全体像を一元的に掴みやすい管理画面になっていて、社員も日常的に無理のない運用が可能だと感じているようです。
ラインナップも用途に応じて幅広く用意されているので、サーバに蓄積した業務データや顧客データ、各社員のPCに散在するデータなどを統一したオペレーションで効率良くバックアップできています。CAの長年の実績とノウハウが凝縮し、安心して使いやすいということが、多くのユーザに受入れられている証拠ではないでしょうか。
3分でわかる、サーバのバックアップと災害対策
~CA ARCserve D2Dのインストールからバックアップ、リストアを体験~
操作画面をクリックしながらバーチャル体験。
CA ARCserve D2Dのセルフトレーニング
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佐々木氏から、企業への提言
--今回の震災の経験から、今後企業はどのような取り組みをすべきでしょうか?
佐々木 防災の日などに企業や学校で避難訓練を実施しますが、できればぜひ"デジタルの避難訓練"も実施してみてはいかがでしょうか。例えば、電話やメールを使わずにコミュニケーションを図る訓練や、厳しい条件下でデータのバックアップやリカバリを正しく行う訓練など、日頃から想定外な状況をあえて作り出し、有事の際には想定内にできるようにしておく準備が必要になっていると感じています。
身の安全を確保して避難しても、データが失われITが使えない状態では、満足に事業継続ができない時代になっています。また、BCPやDRを机上で計画しただけでは突飛な事態を想定できません。災害はその何倍ものスケールで突然襲いかかってきますから。実際にやってみることで、想定通りに行かないことや新たな発見が生まれるのではないでしょうか。
「企業にとって情報やデータが重要な経営資源になっていることを
経営者や従業員は改めて考え直す時期に来ている」
--本日は貴重な体験談と提言、ありがとうございました。
インタビューを終えて--今回のまとめ
バックアップはもはや経営マター。企業にとって情報やデータが重要な経営資源になっており、経営者はデータの保全についてもっと意識を高める必要がある。
バックアップの意識が高まってはいるものの、正しいバックアップの仕方を知らない企業が多い。バックアップツールの選択は、適切なコストや運用の容易性を含めて、身の丈にあったものでなければならない。
事業継続は日頃からの行ないがポイントになる。データのバックアップと業務のバックアップは車の両輪の関係にあり、業務データのバックアップシステムについても普段から利用しておくことが重要。
“デジタルの避難訓練“などを実施することで、日頃から想定外な状況をあえて作り出し、有事の際には想定内にできるようにしておく準備も有効。
今回紹介したARCserveを取り扱う株式会社ネットワールドは、多彩なBC/DR(ビジネス継続、災害対策)を提供している企業である。ARCserveについては下記情報もぜひご覧ください。
URL:http://www.networld.co.jp/ca/main.htm