日本ネクサウェブの「XGEN-WEB」は、老朽化したWebアプリケーションを、マルチデバイス対応の近代的なWebアプリケーションに変換するソリューションだ。同ソリューションを使えば、複数のWebアプリケーションを1画面に集約してポータルサイトを作成することも容易だ。
モバイル対応のジレンマを解消
企業にWebアプリケーションが導入され始めたころ、その多くで「Windows XP＆Internet Explorer 6」などのように、クライアント環境を固定した作り込みがよく行われていた。HTMLにブラウザごとの"方言"が強く存在したためだ。結果、企業はクライアント環境の変更に合わせてWebアプリケーションを修正する必要があった。
では、主要ブラウザのHTML5対応が進んだ現在、こうした問題はなくなっただろうか。確かにPCに限れば極端な環境依存は少なくなったが、ブラウザごとの挙動の違いは依然として存在している。そして、事態を難しくしているのが、スマートデバイスの台頭だ。スマートデバイスは、OSが1年に満たずバージョンアップされ、新機種も続々と登場する。業務効率を向上させるモバイル対応に期待を寄せる一方で、デバイスの更新に合わせて検証・修正を行っていては、とても開発サイクルが回らなくなってしまう。
こうしたWebアプリケーションの開発および維持管理の問題を解消してくれるのが、日本ネクサウェブの「XGEN-WEB」だ。XGEN-WEBは、独自のWebスクレイピング技術により、既存のWebアプリケーションが出力するHTMLコードを抽出・分析・整形するソリューションだ。整形後のコードを同社のマルチプラットフォーム対応Webアプリケーション実行環境である「nexacro platform」で実行することで、クライアント環境を選ばないWebアプリケーションが実現できる仕組みになっている。
XGEN-WEBのWebスクレイピング技術
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ここで重要となるのが、既存システムに一切手を加えないこと。設計書の未更新問題やスパゲッティソース、ベンダーの不在などから解放される。XGEN-WEBとnexacro platformは、既存システムにアドオンするかたちで動作するため、既存のWebアプリケーションの運用を続けたまま、導入することが可能だ。これにより、社内でしか利用しないWebアプリケーションはそのままに、モバイル対応が必要なアプリケーションだけにXGEN-WEBを適用するといったことが可能だ。XGEN-WEBを介して既存システムを活用することで、開発期間の短縮とコスト削減が達成できるのである。
XGEN-WEBケーススタディ
上述のように、XGEN-WEBを導入するとWebアプリケーションのモバイル対応を実現することができるが、これはWebシステム全体をモダナイゼーションするためのファーストステップと捉えることもできる。
次のステップでは、モバイルデバイス以外のクライアントもXGEN-WEBを介して接続するようにし、最後のステップではアプリケーション自体をnexacro platformに載せ替えて、既存システムを廃棄するのである。通常のシステム更改では、このような段階的な移行は難しいが、XGEN-WEBとnexacro platformであれば、モバイル対応という喫緊の課題に迅速に対応しつつ既存システムを延命させて、ビジネスプロセスの改善などに、じっくり取り組むことができるわけだ。
nexacro platformでは、デバイス間の差異をフレームワークが吸収するため、デバイスごとにソースを分けて対応するなどの手間は一切不要になる。
XGEN-WEBとnexacro platformによる段階的なシステム移行
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また、XGEN-WEBの導入シナリオとしては、ポータルシステムの作成が挙げられる。このポータルシステム作成について、日本ネクサウェブの森 英樹氏は次のように説明する。 「導入時期の異なる複数のWebアプリケーションが、それぞれ独立して運用されているようなケースがよくあります。1つのWebアプリケーションで作業を行ったあと、その結果をコピーして、別なWebアプリケーションを立ち上げて入力するという非効率な作業が行われている。XGEN-WEBを利用すれば、関連するWebアプリケーションを1画面に集約して業務効率を改善することができます」
なお、XGEN-WEBの詳細については、下記のダウンロード資料でご確認いただきたい。
