“インテル×レッドハット”の検証センターが日本で始動

レッドハットは今年(2016年)5月17日、最新のクラウドソリューション「Red Hat Cloud Suite」やOpenStackディストリビューション「Red Hat OpenStack Platform(RH-OSP)8」の提供開始と併せて、オープンソースソフトウェア(OSS)のPoC(Proof of Concept:概念実証)センターを東京に開設した。同センターはインテルとの協業によって創設された設備だ。RH-OSPなどによるITインフラ革新を目指す日本のユーザー企業に向けて、最新鋭のインテル® アーキテクチャーのサーバやインテルのテクノロジー製品を用いた検証の場が築かれている。この設備を通じて、オープンソースソフトウェア(OSS)によるイノベーションの流れに一層の拍車をかけるのがインテル、そしてレッドハットのねらいだ。

新たな価値の提供


Intel Corporation
Datacenter and Connected Systems Group
Enterprise Software Strategist
Mark Pallone氏

 「インテルとレッドハットは過去20年以上の長きにわたり密接な協業関係を築いてきました。今回のPoCセンターの開設は、その関係を一歩推し進めたものです」──。

 こう語るのは、米国Intel CorporationのMark Pallone氏だ。本稿の導入部でも触れたとおり、このPoCセンターはインテルとの協業で作られたものだが、この設備に対するインテルのコミットは一般的な協業の範囲だけにとどまらない。

 「この取り組みで重要なのは、インテルとレッドハットがお客様に新たな価値を提供する基盤を整備したという点です。PoCセンターを通じて、インテルとレッドハットはお客様と一体となり、データセンターの課題解決やイノベーションに取り組んでいきます。これは、お客様の利益拡大に確実につながっていくはずです」(Pallone氏)。

最高を知ることで新たな可能性が見えてくる

 今回のPoCセンターの設備には、CPU、NIC、SSDのすべてにおいて、インテルの最新鋭テクノロジーを採用したハイエンド製品が採用されている(図1)。

図1:レッドハット×インテルのPoC設備に導入されているハードウェアの仕様

モデル Dell PowerEdge R930(1台) Dell PowerEdge R730xd(4台)
CPU インテル® Xeon® プロセッサーE7-8890 v3 2.5GHz×2 インテル® Xeon® プロセッサー E5-2699 v3 2.3GHz×2
SSD インテル® SSD DC P3700 2.0TB HHHL×2 インテル® SSD DC P3700 2.0TB HHHL×2
インテル® SSD DC P3700 1.6TB 2.5”×2 インテル® SSD DC P3700 800GB 2.5”×1
インテル® SSD DC S3500 160GB 2.5”×1(ブート用) インテル® SSD DC S3500 160GB 2.5”×1(ブート用)
Network インテル® イーサネット・コンバージド・ネットワーク・アダプター X540 DP 10GbE + I350 1GbE インテル® イーサネット・コンバージド・ネットワーク・アダプター X540 DP 10GbE + I350 1GbE
インテル® イーサネット・コンバージド・ネットワーク・アダプター X540 DP 10GbE インテル® イーサネット・コンバージド・ネットワーク・アダプター X540 DP 10GbE
RAM 512GB 256GB

 とりわけ注目すべきはSSDの充実ぶりだ。設備には、高い耐久性を備えたデータセンターグレードの大容量・高速NVMe-SSDが数多く導入されている。

 こうした最新・最高水準のハードウェアで「Ceph」(Linuxの分散ファイルシステム)などによる分散ストレージ環境を構築することで、RH-OSPベースのインフラのパフォーマンスがどのレベルまで高められるかが見えてくる。結果としてユーザー企業は、自社の要求に沿ってRH-OSPとCephによるインフラをどう築くべきかの見通しも立てやすくなるという(図2)。

図2:RH-OSPとCephによるインフラ構成例


※クリックすると拡大画像が見られます

レッドハット
テクニカル・セールス本部
シニア・ソリューション・アーキテクト
RHELエヴァンジェリスト
藤田 稜氏

 「最高のハードウェア環境の下で検証を行うことで、システムパフォーマンスの限界を知ることができます。つまり、我々のPoC設備を使えば、例えば、RH-OSPの性能を高めるためにどんなハードウェアを導入し、それにはどの程度の投資が必要かで想い悩む必要はなく、逆に、自社のビジネス要件に沿ったインフラの構成をどう適正化すればいいかが明確につかめるようになるわけです。と同時に、"実現は不可能"と考えていたビジネス上のアイデアを具現化するための道筋も見えてくるはずです」と、レッドハットの藤田 稜氏は説明を加える。

予算がなく「検証が行えない」の課題を抜本解決

 もちろん、この設備は、RH-OSPによるインフラ改革を図ろうとするユーザーがしばしば直面してきた課題──すなわち、「検証環境をどう用意するか」という課題への解決策でもある。実際、RH-OSPベースのインフラを検証するとなれば、一定数のサーバノードとストレージを用意する必要があり、その時点で相当の予算の確保が必要となる。このとき、予算を絞りたいとの理由から、廉価で性能の低いサーバ、ストレージから成る小規模構成のインフラを検証に用いれば、RH-OSPの真価や可能性を見定めることができず、検証自体が無意味なものとなりかねない。さらに、インテルの暗号化/複合化技術「AES-NI (Advanced Encryption Standard New Instructions)」や高速ネットワーク技術「DPDK(Data Plane Development Kit)」などに対応していないハードウェアを検証用に選択すると、それらの革新テクノロジーの効力や使いどころもつかめずに終わることになる。ユーザー企業にとって、こうした事態も避けたいところだろう。


Intel Technology Asia Pte.Ltd.
アジア・パシフィック&ジャパン
インフルエンサー・セールス・グループ
リージョナル・ソフトウェア・パートナー・アカウント・マネージャー
三浦健豪氏

 「最新のインテル技術を使ったRH-OSP検証のハードルをどう下げるかは、インテルとレッドハットの両社にとって、かねてからの懸案でもありました。とりわけ日本企業の場合、インフラ導入前に検証用の予算をつけることが難しいという事情があり、検証の場を我々が提供することが不可欠と考えていたわけです。今回のPoCセンターは、そうした課題を解決すべく提供されたものと言えます。この設備を使ってインフラ革新の速力を上げていただければ、お客様の競争力強化に必ずつながると考えています」と、Intel Technology Asiaの三浦健豪氏は訴える。

提供:レッドハット株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2016年12月31日
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