ビジネスのデジタル化が進む中、日々刻々と膨大なビジネスデータが生み出されている。企業は、この膨大なデータから変化の潮流を察知して、スピーディで適格な意思決定を行う必要がある。
しかし、企業の意思決定には大きな足かせが存在している。たとえば、本社と比較して、事業部門や海外拠点・現地法人や中堅企業のビジネス分析環境はまだまだ整備できていないのが実状だ。また、ビジネス分析と意思決定の場が分断しているために、担当エグゼクティブが、事前準備に膨大な時間と手間を割いている場合も多い。意思決定の場に挑むため、何週間前から現場の実績データを収集し、時間をかけて膨大なデータを整理して、会議の資料作りを行わなければならなかった。にもかかわらず、会議に提出されるのは、静的なファイルであったり、まだまだ紙であったりする場合も少なくない。それを経営会議の場でディスカッションして意思決定を行う。不明点が出てきたり、別の視点での分析を求められたりすれば、持って帰ってまた分析と資料作りをやり直すことになる。
そこに、企業の意思決定における断絶がある。
今回は、このような状況を改善する、新たなSaaS型アナリティクスソリューション「SAP BusinessObjects Cloud」と、それによって生み出される、企業のビジネス分析と意思決定の統合環境について紹介しよう。