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企業におけるITシステムの災害対策の手法は、以前から「バックアップを日頃から実施し、緊急時にはバックアップデータを用いて復旧する」ことが主流であった。しかし綿密に構築された現代のサプライチェーンを支えるITシステムの復旧計画には、バックアップだけでは不十分だ。その理由やITシステムの災害復旧の有効な施策とは何か、サイオステクノロジー株式会社に話を伺った。

IT災害復旧計画におけるHAクラスタリング、レプリケーション、バックアップ

 ステップ1と2によって自社の情報システムの重要度や復旧の優先順位が整理され、目標復旧時点(RPO)や目標復旧時間(RTO)を策定したら、具体的な適用ソリューションを選択、BCPへと取りまとめていく。これがステップ3だ。石崎氏は適用すべきソリューションはRTOとRPOに合わせて大きく3種類に分かれると話す。

図:RPO 、RTOと適用ソリューション
■HAクラスタリング
「災害・事故によるシステム停止直前へ戻って、即座にシステムを再開するには『HA(高可用性)クラスタリング』でシステムを構築するのが適切です。HAクラスタリングでは運用システムできめ細かな状態監視を行い、システム停止時にはただちにスタンバイ機へとフェイルオーバーさせることができます。復旧までの間はスタンバイ機で運用し、本番機が復旧し次第フェイルバックして全面復旧します。企業形態に応じた構成を取る事ができ、システム停止時間を限りなく短縮できますが、バックアップの場合と比較すると高価になります。
■レプリケーション
『レプリケーション』はスタンバイ機の環境へデータを常時複製(レプリケーション)しながら運用する手法です。システムが停止したら速やかにスタンバイ機にスイッチし、複製されたデータにて運用を継続します。本環境が復旧したら差分のデータを反映して本環境での運用を再開します。レプリケーションにはストレージ型、ホスト型、ネットワーク型などシステムの構成方法にいくつかの選択肢があります」(石崎氏)。

バックアップだけではIT復旧計画(IT-DRP)は不十分

 石崎氏は3つ目の方法であるバックアップについて、次のように説明する。

 「最もコストを抑えられるのが『バックアップ』方式です。テープドライブなどにバックアップし、システム停止時には直近のデータを使ってシステムを復旧します。復旧地点は最後に行ったバックアップのデータとなりますので直前状態へ戻す事は困難ですし、一般的にデータの搬送などに時間を要しますので、即時復旧は不可能です。
 また、バックアップソリューションでは、広域災害によって搬送経路の道路の寸断などによってバックアップデータを移動できないことも想定され、この場合は復旧までの時間が長期化し、事態は確実に悪化します。したがって、IT-DRPを検討する際には業務復旧優先度に応じてレプリケーションなどを取り入れる事が重要です。ただし、昨今の情報システムでは法律で求められるデータの長期保全も必須なので、バックアップが不要ということにはなりません。複合的な手法が必要なのです」

システム復旧手法は企業のロケーションやネットワーク構成に適したものを選択する

 IT災害復旧計画(IT-DRP)のソリューションを選択する際は、自社の形態やネットワーク構成に適した手法を選ぶことが望ましい。多拠点展開している企業では、本社や重要拠点での情報保全を実施したり他の拠点へ分散してデータ保全をするといった方法がある。

 しかし自社施設内ですべてのIT資産を保有・管理する、または災害対策として新たに拠点やITリソースを確保するのは難しいといった場合がある。こういった場合データセンターにアウトソースするのは、災害対策の強化としても有効だといえる。石崎氏は、この方式のさらなる発展形として、クラウドサービスの利用を挙げる。「IT資産そのものを自社で所有しないクラウドサービスの利用が今後はIT-DRPの観点からも注目されるでしょう。情報システム部門が主導でRPO、RTOを考えて事業継続に取り組む際に効果的なクラウドサービスのソリューションの提供を、サイオステクノロジーでは強化しています」と話す。

図:企業形態に合わせた導入例

セミナーでサイオステクノロジーのソリューション・導入事例を解説

 サイオステクノロジーが提供するHAクラスターソフトウェア「LifeKeeper」やデータレプリケーションソフト「DataKeeper」はすでに多数の導入実績がある。サイオステクノロジーの製品とクラウドサービスを組み合わせたソリューションについて同社が6月27日と7月5日に開催予定のセミナー「クラウドで実現するディザスターリカバリー~ITサービス事業継続セミナー~」で、その詳細を聞く事ができる。ぜひこの機会に具体的な導入・移行手法について確認してほしい。

本連載の次回ではサイオステクノロジーのクラウドサービスについて、より実践的、技術的な内容へと掘り下げる予定だ。(7月中旬掲載予定)

サイオステクノロジー関連ソリューション
提供:サイオステクノロジー株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 
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