最近なかなか見かけない3:2の画面サイズは、実はビジネスに有利
最近のマシンは、動画再生に適したフルHDサイズである16:9の画面比率が主流だ。ただその場合、画面の横幅に比べ高さが少なくなるため、エクセルの表やワードの文書を表示する際には情報量が限られてしまう。今回、唯一画面比率も解像度も違うのが「Surface Laptop 2」だ。13.5インチの2256×1504ドットという解像度で、画面比率は3:2。フルHDの1920×1080ドットに比べるとかなり広く感じる。このあたりは、Officeアプリのリボンなどを意識したマイクロソフトならではの特徴と言えよう。
ディスプレイ周りのスペック
マイクロソフト Surface Laptop 2 |
パナソニック Let's note LV |
レノボ ThinkPad X1 Carbon |
日本HP EliteBook 830 G5 |
デル Latitude 7390 |
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サイズ | 13.5インチ | 14インチ | 14インチ | 13.3インチ | 13.3インチ |
解像度 | 2256×1504ドット | 1920×1080ドット | 1920×1080ドット | 1920×1080ドット | 1920×1080ドット |
アスペクト比 | 3 : 2 | 16 : 9 | 16 : 9 | 16 : 9 | 16 : 9 |
画素密度 | 201ppi | 157ppi | 157ppi | 166ppi | 166ppi |
sRGB比 (実測) | 97.3% | 64.7% | 89.8% | 62.1% | 92.8% |
sRGBカバー率 (実測) | 101.5% | 65.0% | 92.1% | 62.7% | 97.3% |
AdobeRGB比 (実測) | 73.8% | 48.2% | 66.8% | 46.5% | 71.0% |
AdobeRGBカバー率 (実測) | 75.2% | 48.2% | 68.3% | 46.5% | 72.1% |
タッチ操作 | ◯ | × | × ※タッチ対応モデルもあり | × | ◯ ※タッチ非対応モデルもあり |
照度センサー | ◯ | ◯ | × | × | × |
「Surface Laptop 2」のディスプレイの拡大率は150%が標準だが、100%にしても細かすぎることはない。画素密度が201ppiのため、文字もなめらかになり読みやすくなるメリットもある。また、タッチ操作に対応しているところも見逃せない。別売りのスタイラスペンを利用すれば手書き入力もできるので、営業活動でお客様からサインの入力をするようなアプリを利用するのもたやすくなる。

上下が広いと、より多くの情報が表示できる。写真はディスプレイの拡大率を100%に設定した状態。
また、液晶パネルのsRGB比は97.3%、カバー率は101.5%ともっとも高く、輝度も高いので、写真や動画を確認する際に正確な色味で判断できる。わざわざ外部ディスプレイへ接続することなく、どこでも判断できることは生産性の向上につながるだろう。
モバイルワークでの会議に必要なこと
作業効率の改善で最重要課題は会議の質を上げること。会議に時間を割かれすぎたり、会議のためだけにオフィスへ戻らなければならなかったりと、会議をする環境を改善することで、かなり作業効率がアップする。その1つの改善点は、オフィス外のワークスペースからWeb会議を利用して参加することだろう。
ミレニアル世代を中心に、オフィスに縛られない働き方をしたいという人は増えている。そういった人たちにとっては、モバイルワークをすることに抵抗はなく、むしろ作業効率を改善する手段として、どこからでもWeb会議に参加できる環境になることを望んでいる。

最近は電源やWi-Fiを備えた店舗やコアワーキングスペースなどでモバイルワークをするビジネスマンが多い。
Web会議を利用する際、カメラによる映像の鮮明さより音声がしっかりはっきりと認識できることが重要となる。話していることがしっかり聞き取れないと会議がなかなか進まないからだ。そのため、スピーカーとマイクの音質を評価してみた。すると、「Surface Laptop 2」や「Let’sNoteLV」あたりが人の声を聞き取りやすいようになっていた。
特に「Surface Laptop 2」は、適切な音量で非常にクリアに聞き取れ、低音域から高音域にかけてバランスを重視している感じだ。マイクが500~1200Hz辺りを中心に拾うことで、男性の声も女性の声もカバーされ、それ以外の周波数帯は抑えられているので、ノイズ感が少なく感じる要因にもなっているようだ。このように「Surface Laptop 2」は、Web会議向けの仕様に仕上がっていると言えよう。