仕事のモチベーションアップのために、マシンのデザイン性は重要
会社を背負って立つ従業員の中心はミレニアル世代であり、モチベーションのあがるマシンでスタイリッシュに働きたいと考えている人は多い。企業としては優秀な人材を確保・つなぎとめておくためにも、「プレミアムモバイルノートPC」のようなマシンの導入がキーとなる。

本体はロゴの部分が鏡面加工され、ほかはマットな仕上がりのアルミニウムボディー。
ボディー周りのスペック
マイクロソフト Surface Laptop 2 |
パナソニック Let's note LV |
レノボ ThinkPad X1 Carbon |
日本HP EliteBook 830 G5 |
デル Latitude 7390 |
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本体サイズ (ゴム足を含めた実測値/W×D×H) |
308×223 ×16.6mm |
331.5×223 ×35.4mm |
325×217 ×18.8mm |
311×230 ×21.2mm |
305×209 ×23.5mm |
重量 (実測値) | 1.263kg | 1.156kg | 1.127kg | 1.452kg | 1.198kg |
本体の材質 | アルミニウム | マグネシウム合金 | 天板 (Aケース):カーボンファイバー強化プラスチック 底面 (Dケース):マグネシウム合金 |
アルミニウム合金 | 天板 (Aケース):カーボンファイバー 底面 (Dケース):マグネシウム |
本体カラー | プラチナ、ブラック、バーガンディ、コバルトブルー | シルバー | ブラック、シルバー | シルバー | ブラック |
今回検証した5製品も、ボディーにアルミニウムやカーボンファイバー、マグネシウム合金を採用し、デザイン性とモビリティを追求した製品となっている。デザインの好みは人それぞれなので、どれが一番とは断言できないが、今回の5製品の中で一番軽いのは、カーボンファイバーやマグネシウム合金を採用した「ThinkPad X1 Carbon」の1.127kg(実測値)。一方、いちばん薄かったのが「Surface Laptop 2」の16.6mm(ゴム足を含めた実測値)だ。
常に持ち運ぶモバイルノートは、重量の軽さも重要だが、持ち運びやすいボディーワークによって、思った以上に軽く感じることもある。その点「Surface Laptop 2」はボディーにアルミニウムを採用。つや消しのサラサラした手触りで手に馴染みやすく、シャープなフォルムから非常に薄く、スタイリッシュな印象が強いため、実際に持ってもそれほど重いとは感じなかった。

持ち運びも苦にならない重量約1.2kg。剛性感もあり持っていても安心感がある。
天板は、片手でもストレスなく全開まで開けるのも、他の製品には見られない機能性の1つ。テーブルに置いて片手でさっと開き、顔認証で瞬時に作業を開始するという一連の流れは、わずか数秒の差かもしれないが一度体験してしまうと、他のものが煩わしく感じてしまうだろう。
ボディーが薄いぶん、インターフェースがUSB 3.0とMiniDisplayPortのみと限られているが、付属のアダプターにはUSB 3.0端子が付属しているため、モバイルワークで利用するなら、これでも十分だろう。もちろん、堅牢性は確保されており、米国のリライアビリティラボにて、徹底的にテストを行っている。このあたりは他の製品と遜色ないレベルである。

本体左側にUSB 3.0とMiniDisplayPort端子、イヤホン端子が備わっている。

本体左側には電源用の端子のみ。

ACアダプターにはUSB 3.0端子が備わっており、オフィスワーク時に役立つ。電源コネクターはマグネット式なので脱着が楽なのもポイント。
また面白いのが、パームレスト部分はボディーと同じアルミニウムではなく、高級ファブリック素材のアルカンターラを使用。金属だとどうしても手垢が気になるが、これだとそんな心配もないうえ、手の腹部分への負担も低減してくれる。キーボードもアイソレーションタイプで、19mmのフルピッチを採用。デスクトップマシンを使っていた人が乗り換えても違和感なくタイピングできるはずだ。

パームレストだけでなくキーボード面全体がアルカンターラ素材に覆われていて、指紋は全く気にならない
ボディーカラーがプラチナ、ブラック、バーガンディ、コバルトブルーの4色から選べるというのも、ほかの製品にはない。ビジネス=ブラックかシルバーという図式はもう古い。全従業員が統一された色のマシンを使うのではなく、自分の好きな色を利用できることで所有欲も高まることだろう。
今回、「プレミアムモバイルノートPC」として取り上げた5製品をいろいろな視点で比較してみたが、ここまで紹介したように働き方改革で生産性を向上させるマシンとして、「Surface Laptop 2」はユニークなポイントを多く備え、価格も14万円台と他製品に比べてもコストパフォーマンスに優れていると言える。
もし、予算が許すのであれば、プラス4万6000円でCPUをCore i7にしたモデルが選べるので、更なるパフォーマンスアップが期待できる。Windows 7のサポート終了まであと半年。マシンの入れ替え、新規導入を考えているなら、働き方改革を意識したハイパフォーマンスでどこでも仕事をこなせる「Surface Laptop 2」を、選択肢の1つとして加えてみてはいかがだろうか。
※ベンチマークテスト・評価の結果はすべてマイクロソフト調べ。