高機能で誰にでも扱える無線LANアナライザが調査サービスを支える
NTTアドバンステクノロジ
ソリューション第二事業本部
ネットワークソリューションビジネスユニット
主査
横山信治氏
NTT-ATでは、無線LAN現地調査サービスを「ATSPOT 無線LANサイトサーベイ」という名称で提供しており、ここでは、高機能な無線LAN監視・解析ツールが活躍している。用いているのは、東洋計測器が取り扱っているNETSCOUT製の「AirMagnet Survey PRO」だ。
「我々にとってAirMagnetは、現場での調査などに有用なツールです」と、前述の「電波のプロ」の一人であるソリューション第二事業本部 ネットワークソリューションビジネスユニット 主査の横山信治氏は言う。
「高機能ながら使いやすいのでスキルを問わず、営業担当者でも測定ができます。電波がカバーする範囲をヒートマップとして面的に確認でき、測定後のレポートを自動作成する機能もあるため、事後の作業も相当に削減できる点が大きなメリットです」
図： AirMagnetの画面イメージ
新規格に対応するためのAPリプレースや、混雑解消などを目的としたAP配置の見直しを行うケースでは、的確な置局設計のため事前調査が欠かせない。また構築後の結果を客観的に確認するためにも、現地調査は不可欠だ。その工程において、調査を営業担当者などが実施できるということは、技術やスキルが必要な置局設計やシミュレーションなどの工程に横山氏のような電波のプロを集中させることができ、NTT-ATにとっても大きなメリットとなる。
また無線LANサイトサーベイは、運用中の無線LAN環境を随時チェックしたいというユーザーも利用することがある。それは、置局設計時に想定していなかった「ローグAP」などが出現していないかどうか、あるいはレイアウト変更などで環境が変わった際にエリアの問題が生じていないかなどの調査である。こうした場面にも、AirMagnetが役に立っているという。セキュリティ事業本部 IPプロダクツビジネスユニットの佐藤弘行氏は、以下のように説明している。
NTTアドバンステクノロジ
セキュリティ事業本部
IPプロダクツビジネスユニット
佐藤弘行氏
「AirMagnetでは、例えば外部から持ち込まれた無線LAN端末などの検出も可能です。無線LANネットワークへの侵入を図ろうとする攻撃を検知することもできます。GPS情報を元にGoogle Mapsに連動させたマッピングや、WPAなどのセキュリティ情報を確認できるといった点も使いやすさのポイントです。競合するツールはありますが、機能やサポートの充実度からいえばAirMagnetが我々には最適です。ある程度の知識があればより活用の幅が広がるため、SIerやNIer、企業の情報システム部門はもちろん、研究機関や教育用途などでも役立ちます。また、より低価格な機器を求めるなら、同じNETSCOUTの無線LANテスター『AirCheck G2』などもおすすめです」
図：NTT-ATのワイヤレスソリューションにおけるAirMagnet活用範囲
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無線系のみならず有線ネットワークも含めた総合力がNTT-ATの強み
NTTアドバンステクノロジ
セキュリティ事業本部
IPプロダクツビジネスユニット
主任 山田優氏
NTTアドバンステクノロジ
セキュリティ事業本部
IPプロダクツビジネスユニット
主任 川崎聖子氏
NTT-ATの無線LANトータルソリューションには、APを背後から支えるスイッチなど有線ネットワーク関連のソリューションが大きな支えとなっている。有線ネットワーク系の事業を担当するのは、セキュリティ事業本部 IPプロダクツビジネスユニットだ。
「近年では、企業や大学はもちろん自治体などのネットワークも、無線LANありきで検討するユーザーが多く、無線LAN担当チームとともに活動するケースが増えています」と、主任の山田優氏は言う。
また主任の川崎聖子氏は、有線ネットワーク分野における強みとして、コスト、安心、スピードの3点を挙げている。
「コストに関しては、機材を一括で調達することにより競争力を持っています。高いスキルの技術者が構築だけでなく保守まで対応するため安心感があり、そしてスピードについても24時間365日の駆け付け対応が可能です」
無線LANと有線ネットワークの両面のソリューションと、電波のプロ、これら3つのチームによる総合力が、NTT-ATの強みといえるだろう。そして、AirMagnetに代表される充実したツール群が、この総合力を側面から支えている。
