ベリタス「Vision 2017」レポート:データ管理ソリューションの最前線

データの有効活用を実現する次世代オブジェクトストレージ「Veritas Cluster Server(VCS)」


ベリタステクノロジーズ合同会社
インフォメーション・アベイラビリティ アーキテクト
星野隆義氏

 「安くて大容量なだけじゃない! ベリタスが提案する次世代オブジェクトストレージ」と題して講演したのは、ベリタスでインフォメーション・アベイラビリティ アーキテクトを務める星野隆義氏だ。

 「ストレージに求められる要件は、大きく変化している。2000年頃までは信頼性、パフォーマンスが重視されていたが、現在ではプラットフォーム非依存、マルチプロトコルであることが要件に加わった」と星野氏は言う。データが急速に増え続ける昨今では、ストレージコストをいかに抑えるかは、データ変革を進める企業にとって重要な懸案事項だ。プラットフォーム非依存は、そこで最初に尋ねられる要件になっているのだ。

 ベリタスではマルチクラウド時代である2020年以降、さらに新しい要件が求められると分析。次の5つの要素が、次世代ストレージ戦略の鍵となるとしている。

  1. 企業内のデータのうち41%が3年以内に更新されていないことを踏まえた「Custom Metadata」
  2. 社内のデータのうちビジネス上重要なデータは12%で、55%は価値がまだ明らかになっていない「ダークデータ」であることを踏まえた「Classifications」
  3. 分析を行うためにデータを活用できる「Action for BI」
  4. データを置く地域の法律を遵守しながら、地域を問わずにデータを活用できる「Geo Awareness」
  5. さらに続くデータ増大時代に対応できる「Scalability」

 これら5つの要素を踏まえることが、データの有効活用を実現する次世代ストレージに求められる要素だと星野氏は指摘する。

 データを有効活用するための順序を考えてみよう。データが格納されたら、最終更新時間や所有者などのメタデータを付与。さらに個人情報有無、機密情報の有無などデータのClassificationを経て、開示の可否や移動の可否といったメタデータを付与する必要がある。また、こうしたデータの有効活用の土台となりストレージとしてのベース機能となるのが、Geo AwarenessとScalabilityだ。この5つの要素により、「ストレージコストの最適化と柔軟性」「データガバナンス」「データの有効利用」を実現することができる。

 これらの5つの要素を備えた次世代オブジェクトストレージが、「Veritas Cloud Storage」(VCS)だ。VCSの独自の分類エンジンには約60種類の定型ポリシーと、約100種類の検出パターンが搭載されている。さらにユーザーによる検出パターンのカスタマイズも行うことも可能だ。余談になるが、VCSというと「Veritas Cluster Server」を想起する人もいるだろうが、同製品は2016年に「Infoscale Availability」に名称を変更している。

図:Veritas Cloud Storageアーキテクチャ 図:Veritas Cloud Storageアーキテクチャ
※クリックすると拡大画像が見られます

 これまで紹介してきたように、VCSのポイントは、(1)インテリジェントにデータを可視化でき、(2)サイト間の移動管理、共有、レプリケーション、(3)ペタバイトクラスの高い拡張性を持っている点だ。具体的には、(1)ユーザー視点でメタデータを付与し、ポリシーに基づいてデータを分類し、新たなメタデータを付与してBIを支援するといったインテリジェンス性があること。(2)レプリケーション、世界規模でのデータ共有、付与されたメタデータをもとにした持ち出し禁止といったGeo Awarenessに対応していること。(3)容量制限なし、128ノードまで拡張可能、マルチプロトコル、マルチテナントのScalabilityを有していることだ。

 ベリタスでは、この3つの特徴をもったVCSを、データの有効活用を実現するSDS(ソフトウェア・デファインド・ストレージ)として、次世代のストレージ製品の中核としてアピールしていく計画だ。

ホワイトペーパー

提供:ベリタステクノロジーズ合同会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年4月8日
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