今日のビジネスはネットワークへの依存度が非常に高くなっています。
このため、万一ネットワークに障害が発生し、ネットワークが短時間でも使えなくなった場合には、多くの業務に支障をきたし、多額の損失が発生する可能性が高まっています。
そこで「止まらないネットワーク」を構築することが、ビジネスを継続するための、非常に重要な課題となっています。
インターネット技術は、その誕生のときから「止まらないネットワーク」を目指して開発が進められてきたものです。この際に想定されていたのは、ディザスタリカバリーに近い状況であり、地域分散型の自律制御技術を中心に発展してきたという経緯があります。ディザスタリカバリーの場合にはユーザ側でもある程度の停止期間を容認できるため、数時間から1日でネットワークが復旧すれば、「止まらないネットワーク」と言える場合がほとんどです。
しかし、日常的なビジネスの中において発生する、単純な機器故障や回線障害に対しては、秒単位または1秒以下での復旧時間が期待され、従来のインターネット技術のみでの対応では、「止まらないネットワーク」という条件を満たせない場合が多くなりつつあります。
アラクサラネットワークスでは、ネットワークシステムの信頼性を高め、日常的ビジネスの中での「止まらないネットワーク」を実現するために技術開発を進めております。当ホワイトペーパーでは、それらの取組みについてご紹介いたします。
フォールト・トレラント・ネットワーク
フォールト・トレラント・ネットワーク(FTネットワーク)とは、「止まらないシステム」を実現するための新しいアプローチです。
FTネットワークでは、従来のIPネットワークの課題だったプロトコル組み合わせの複雑さによるトラブルや、障害の影響が全体に波及するという問題を解決した安定したネットワークを実現します。
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