今年8月、パブリッククラウドサービスAWS(Amazon Web Services)の東京リージョンで障害が発生したことは記憶に新しい。この障害では当初、一部のアベイラビリティゾーンで起きたものですぐに復旧するとみられた。しかし現実には6時間程度の時間を要することとなってしまった。復旧するまでの間、EC2インスタンス(IaaS)やRDS(データベースのサービス)が使用不可となったことから、基幹系システムを運用している企業や、ECサイトなど顧客サービスのシステムを運営している企業にとっては、大きな打撃を被る事態に陥ったのである。
では、パブリッククラウドサービスをIaaS で使う場合の障害対策にはどのような方法があるのだろうか。バックアップによる対策や、クラウドサービス側で標準で用意している対処法、監視ツールと手動再起動などがまず挙げられる。しかし最も効果が高い対策として注目を集めているのがHAクラスターによる対策だ。
本資料では、今回のAWSにおける障害などを踏まえて、パブリッククラウドを利用したシステムを迅速に復旧させるための方法について、他の対策と比較したHAクラスターの具体的なメリットなども交えて考察している。パブリッククラウドを利用するすべての企業に見ていただきたい内容といえる。
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