Web会議が広く浸透する中で、音質の悪い会議は理解力や判断力、判断のスピードなどに悪影響を及ぼすことが分かってきた。特に認知への負荷が高まり、継続すると認知機能が低下するという。NTTデータ経営研究所のニューロイノベーションユニットと音響メーカーのShureが実証実験チームを組み、高音質の会議音声と低音質(音質の悪い)会議音声を用いて実証実験を実施した。この資料で実証実験の内容を詳しく紹介する。実験時の調査は「音声が完璧になれば会議の生産性が大幅に向上する」と回答した者の割合が81%に上ることに加え、音質の悪さが心拍を増加させ、眉間のしわや手汗といった生体へのストレス反応を引き起こすなどの結果を導き、Web会議における音質の重要性を示す。ストレスの強いオンライン会議をなくすために、マイクやスピーカーなどのオンライン会議用音響機器の見直しが鍵を握ることが見えてくる。