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携帯電話が世の中へ登場し、携帯電話ネットワークや端末の進化に伴いあらゆる機能を持ち合わせて人々の生活へ与えた影響は多大である。携帯電話により場所を選ばず通話が可能になり、インターネット接続ができるようになり、音楽を聴いたりTVを見たり、ショッピングや決済ができるようにもなった。携帯電話は様々な産業とのコンバージェンスにより、もはや通信やコミュニケーションの域を超えたツールとなっている。
携帯電話が果たす役割は多様化しているが、中でも昨今注目されている分野の一つにモバイルコマースがある。モバイルコマースとは、携帯電話を介して行われる商取引である。このモバイルコマースが世界では類を見ないほど日本市場では急拡大しており、またその範疇が「おサイフケータイ」の開始により広範囲に渡っている。
ROA Groupの定義するモバイルコマースでは、携帯電話で可能となる決済、ファイナンスサービス、クーポンやポイントサービスによるマーケティング、そしてモバイルECとも言える携帯電話網を介したショッピングなどを包括する。様々な新しい技術や携帯電話の普及によるユーザー動向により、モバイルコマースではリアルやPCによるコマースとは異なった様相を見せている。
モバイルコマースが日本で発達している要因は様々であるが、携帯電話市場の飽和によりキャリアが従来の携帯電話ビジネスから新しい収益を求めた結果、モバイルコマース市場を牽引しているという基本的要因がまずある。端末機能やネットワークが進化した結果、画面の拡大化や画質の向上、またオンライン上のショップへのアクセスや商品の写真などの容量が重いデータ転送も高速化したモバイルネットワークで容易になったことなども大きな要素である。さらにTVや雑誌、またリアルでの広告などとのメディアミックスにより、携帯電話は他メディアの弱点を補完する新しい役割を担うようにもなっている。結果、携帯電話独自の消費者行動が生まれ、従来のコマースとは異なる市場が形成されている。
モバイルコマース市場を形成するに当たって関連している産業や企業は多岐に渡る。キャリアを中心に、小売店やECポータル、近年ではオンラインオークションも盛んになり、既存のモバイルオークションSPだけでなくキャリアや大手EC企業が新たにオークションサービスを展開しようと準備している。さらにおサイフケータイによるリアル市場の拡大も注目され、今後はモバイルコマースへ着目する企業はさらに増加するであろう。
2006年は、ソフトバンクのボーダフォン買収やMNP、新規参入など携帯電話市場は大きな変化を迎えるときである。また、HSDPAやRev.Aなどの次世代ネットワークの登場やスマートフォンの普及など、モバイルコマース市場がさらに成長する条件は揃っている。このレポートが日本国内のキャリア、金融関連サービス会社、端末メーカーやコンテンツプロバイダにとって複雑化しているモバイルコマース市場の現状を整理・把握する参考として、また今後モバイルをビジネスチャンスとして捕らえる多くの事業者、さらに海外の携帯電話関連プレイヤーや金融・コマース事業者にとっても、有効な資料の一つとなれば幸いである。
レポート目次
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(リンク »)
調査レポート
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日本市場におけるモバイルコマースの動向と展望
キャリア・関連プレイヤー・ユーザー動向分析
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ロアグループ社について
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