ところがインスタット/MDR社のシニアアナリストBrian O'Rourke氏は、大きな障害が立ちはだかっているという。それは、代替インターフェイス(USB2.0、DVI、HDMI等)の登場や技術力の低下を指している。例えばプリンターやスキャナ、PCカメラ等PC関連デバイスとPCをつなぐインターフェイスでは、USBが採用されており、1394を侵食している。さらにUSBは、外部記憶装置やDVDライター等、以前は1394対応が多かった分野にまで勢力を広げている。しかし1394は、デジタルテレビ、DVDレコーダー、デジタルカムコーダー等CEデバイスでの搭載が盛んである。
その他の最新調査結果を以下にまとめた。
・1394に関する、新しい2つの規格が昨年登場した。1394bとイーサネットを共通の物理層に組み込んだ1394cは、ホームネットワーキングの分野に多大な影響を与えるに違いない。ウルトラワイドバンド(超広帯域無線)経由の1394転送を実現するワイヤレス1394は、デジタルカムコーダー・DVDレコーダーの様な携帯機器や卓上機器などに搭載される。
・1394はPC市場で着実に成長しており、特に個人向けデスクトップ・ノート型PCでの搭載が進んでいる。しかし、企業向けPCでの搭載はまだこれからである。
・自動車業界では、1394が車両向けネットワーキング規格として発達し、最初に1394対応の車両向けネットワーキングが登場するのは、日本のアフターマーケット市場で年内予定である。出荷時からこのネットワークが搭載される様になるのは、2006年以降である。
・インスタット/MDR社の調査レポート「2004年のIEEE 1394製品と市場」は、1394全製品の5年間の市場予測と分析を行っている。また同社の年間家庭用技術調査による、1394についての反響と主要な1394シリコン、IPサプライヤのプロフィールも掲載している。
◆調査レポート
2004年のIEEE 1394製品と市場
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