ABIリサーチ社エネルギー部門のディレクターAtakan Ozbek氏は、我々はこの市場を年間を通じて徹底検証し、技術開発にともなう重要な動向を分析する。最新の予測は大幅に下方修正せねばならない。」と述べる。
伸び悩みの理由は、燃料電池そのものにある訳ではない。「市場統合、燃料電池用メンブレンの開発、コスト削減に関してそれぞれ改革が必要だが、これからは順調に進むだろう」とAtakan Ozbek氏は主張する。
ところが水素燃料補給所のネットワークインフラ整備が不十分である、という問題がある。これでは燃料電池車の展開は進まない。(水素インフラは、ABIリサーチ社の新たな調査課題といえる。)
確かにカリフォルニア州やそれ以外の地域にも燃料供給所はある。例えばCUTE(Clean Urban Transportation for Europe)プロジェクトにより、9つのEU主要都市で供給所が設置される。
しかしAtakan Ozbek氏は、エネルギー関連会社の技術協力を得た、国家・地方機関の明確な政治公約がなければ、本格的な市場成長は遂げられないと述べる。
例えば、日本は2010年度までに5万台の燃料電池車を普及させるという、非現実的な目標を設定したが、それでも不十分である。もし政府が大型車の10%を燃料電池車へ移行させるというロードマップを発表したら、それは世界に向けての強烈なメッセージとなる。
さらにAtakan Ozbek氏は、中国が2008年の北京オリンピックに向けて、燃料電池車の大幅導入を目指していると強く確信している。しかし石油不足は明らかなのにもかかわらず、政府が燃料電池車という未知の分野への投資を未だ躊躇している。
ABIリサーチの調査レポート「自動車用燃料電池」は、エンドユーザーアプリケーション(乗用車、バス、トラック、ニッチな車種)別に、最新の予測分析を地域別に提供する。
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