インスタット/MDR社のシニアアナリストSam Lucero氏によれば、セキュリティ問題こそが、ユーザーにとって最大の懸念事項だとしている。「WLAN 向けICおよびWLAN機器ベンダにとっては、製品の開発、マーケティング、販売の面において、セキュリティが最も重大だ」と主張する。セキュリティへの懸念は、ユーザーがネットワーク上WLANを導入しない最大の理由として挙げられ、徐々に"WLAN不要"という考えを浸透させている。当然のことではあるが、回答者はセキュリティ強化こそが、ベンダが導入に無関心なユーザーをひきつけるために最も有効な手段と考えている。またセキュリティ問題は、既にWLANを導入した回答者にとっても、今後最新のWLAN導入を計画中の回答者にとっても最大の懸念事項である。
インスタット/MDR社は、他にも以下の様な調査結果を得た。
・Linksys、D-Link、Netgearなどのベンダは、もともとユーザー、SOHOネットワーク、家庭用電子機器に焦点をあてており、大規模企業市場でも成功している。Linksys、D-Link、 Netgear は、今後WLANを導入する予定の回答者がWLAN機器サプライヤであると認識している主要ベンダである。
・WLAN接続の基本的な利用法は間違いなくネットワークアクセスである。これまでのところWLANの市場展開は、製品トラッキングのような特定のアプリケーション垂直市場においてすすんだが、それだけがWLAN浸透の主要な理由とはいえない。多くのモバイルユーザーが同僚と同じWLANのネットワークアクセスに加入するようになった。
・現在WLANを導入している回答者の大多数は、既にVoIP WLANを導入しているか、今後その予定である。特にWi-Fiと携帯端末の統合は、VoWLAN市場の巨大なビジネスチャンスとなる。
インスタット/MDR社の調査レポート「ビジネス向けWLAN顧客の必要とする条件:セキュリティが最重要」は、2004年8月に実施した589人に及ぶIT管理者、IT技術導入の意思決定者(マネージャー、役員クラスなど)を対象にした調査をもとに、WLANの導入状況を検証した。WLANアクセスポイントとNIC(可動式、埋め込み型)の出荷数と収益の5年間予測(2003~2008年)を掲載している。そしてWLANの導入、無線データ伝送できる802.11規格、主要WLAN機器ベンダ、どのWLANがどのアプリケーションに最適か、またどのWLANがどのビジネス環境に適しているか、WLANに関する回答者の懸念事項、VoWLANの導入状況、回答者のWLAN導入予算などを検証した。この調査レポートは、WLAN機器、WLAN向けICベンダのプロダクトマネージャー、證券アナリスト、コンサルタントの方々に最適である。
◆調査レポート
ビジネス向けWLAN顧客の必要とする条件:セキュリティが最重要
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