このハンドオーバーにより、3Gワイヤレス・コア・ネットワークと無線LAN間において、安全で、遅延や途切れのないローミングが可能になり、ユーザーは1台の端末からインターネットの閲覧やメールの送受信、各種ファイルのダウンロードなどの高速ワイヤレス・ブロードバンド音声・データサービスを利用することができます。この画期的なシームレス・モビリティー機能は、ノーテルの最先端技術を利用したネットワーク構築によって可能となるものです。
ノーテルとBBモバイルは、6月初めにHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)ワイヤレス・ブロードバンドを利用したデモを実施し、14.4Mbpsという超高速かつ大容量のスピードでワイヤレスデータの通信に日本で初めて (注1)成功したことを発表しました。このスピードは、UMTSベースのネットワークの30倍に相当し、コンバージェンスの世界に新たなベンチマーク(基準)を設定しました。今回の実験は、さらにもう一つの新たなベンチマークを追加したと言えるでしょう。
ノーテル GSM/UMTS部門 社長 ピーター・マッキノンは、「今回のBBモバイルとの実証実験は、ユビキタス・ワイヤレス・ブロードバンド環境における音声・データサービスをどのようなネットワークおよび端末を利用した場合にも実現するために、大変意義深い取り組みです。この実験の成功は、ノーテルが、これからも、通信事業者が高品質なワイヤレス・ブロードバンドサービスの実現に向けて尽力し、新たなビジネスチャンスを創出し、ユーザーにとって、さらに優れたサービス提供の実現を支援することを、明確にあらわしています」と述べています。
ノーテル 日本法人 カントリー・マネージャー ニック・ブルーデンヒルは、「今回のBBモバイルとの実験の成功は、ノーテルが、これからも継続して日本のワイヤレス市場のコンバージェンスを進め、3Gワイヤレスネットワークと既存有線ネットワークの統合を目指していく、技術革新レベルを保有している、ということを証明しています」と述べています。
このたびの実験はBBモバイルの東京、埼玉副都心エリアの実験施設において、1.7GHz帯のUMTSネットワーク上で行なわれ、ノーテルのワイヤレス・コア・ネットワークやアクセス・ネットワークそして基地局が使用されました。HSDPAの実証実験は、BBモバイル社が総務省より取得した1.7GHz帯W-CDMA実験局本免許の取得により5月30日から行われています。
ノーテルは、最近、HSDPA・UMTS・GSMといったワイヤレス・ソリューション用のハードウェア、ソフトウェア、サービスを含めたエンド・ツー・エンドのポートフォリオにおいてTL9000規格を業界で初めて完全に取得したことを発表しています。
ノーテルは70カ国以上で300以上のワイヤレスネットワークの設計、構築そして稼動を手がけてきました。また同社は、すべての最先端ワイヤレステクノロジーで稼動するワイヤレスネットワークを提供しはじめた最初の企業でもあり、すべての次世代ワイヤレス・ソリューションをエンド・ツー・エンドで提供する唯一のプロバイダーです。
注1 本件は現在公表されている案件において「世界初/日本初」になります。
Nortel、Nortelのロゴタイプ、グローブマークはNortel Networksの商標です。
用語解説
ハンドオーバー
携帯電話/PHSなどの各種端末のユーザーが、各サービスを利用しながら移動する際に、自動的に接続する基地局を切り替えること。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。