モバイル機器開発のためのアプリケーションソフトウェアパッケージ「MAAP」の提供開始

多様なモバイルシステムの構築ニーズに迅速・柔軟・廉価に対応

株式会社テクノロジー・アライアンス・グループ、ウェブソフト・インターナショナル株式会社、株式会社富士通ビー・エス・シー

2006-03-29 00:00

(株)テクノロジー・アライアンス・グループ、ウェブソフト・インターナショナル(株)、(株)富士通ビー・エス・シーの3社は、IP携帯端末開発用アプリケーションパッケージ「MAAP」(Mobile Appliance Application Package)の提供を開始しました。
 株式会社テクノロジー・アライアンス・グループ(TAG)*1とウェブソフト・インターナショナル株式会社(WSI)*2は、TAG社製の「Linux用コンポーネント」やWSI社製ウェブ・ブラウザ「Esprit」ならびに株式会社富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)*3社製メーラー「BeStarMail」等のソフトウェア機能を取り込んだ「IP携帯端末開発用アプリケーションパッケージ:MAAP(Mobile Appliance Application Package)」を共同開発しました。

 MAAPは、ライセンス販売形式*4にて、本年4月より販売を開始します。なお、MAAPの移植、開発のサポート体制構築に当たり、TAG、WSIと富士通BSCは、端末のミドルウェアやファームウェア等大規模なインテグレーションが必要となる場合、富士通BSCがシステムソリューションサービス提供を行う旨のサポート契約を締結し、お客様のニーズに応じて、端末の開発からサポートまでをトータルでカバーする体制を整備致しております。

 MAAPは、「インターネット・ブラウザ機能」、「電子メール機能」、「PIM (Personal Information Manager)機能」を統合した製品で、国内外の主要なISP(Internet Service Provider)が提供しているwebサイト、電子メールサービスとの接続性に実績のある各ソフトウェアを用意しました。Linuxの他、今後は主要OSプラットフォームに対応していく予定であり、ソフトウェアの階層構造の採用とあわせて各社の開発ターゲットハードウェアへの移植も容易になりました。MAAPには実機で実現される各機能を確認するためのWindows PC上で動作するソフトウェアシミュレータも用意されており、これまでモバイル端末のカスタマイズに要した開発期間を短縮することが可能となります。また問題解決とサポート性の向上のためソースコードの提供も用意されています。

 現在、IP携帯端末(無線LANアクセスポイントを介して利用できる携帯端末等)のニーズが急拡大しています。
 MAAPを採用する事により、機器メーカー様は端末製造過程における開発期間及びコストを大幅に削減できる上、今後ますます差別化が必要なアプリケーション並びに個別機能の開発にリソースを集中していく事ができますので、市場ニーズに沿った競争力のあるIP携帯端末製品の開発を図ることが可能となります。

 すでに株式会社ソフィアシステムズ(*5)が同社の開発するIP携帯端末上への本ソフトウェアパッケージの採用を決定しており、今後も通信機器メーカーの他、各CPUメーカーを通じて制御機器メーカー、家電メーカー、PCメーカー、医療機器メーカー、ゲーム機メーカー、玩具メーカー、POS・レジ端末メーカー等広範囲なモバイル分野への提供を予定しています。

 なお、MAAPは日本国内、中国、韓国、台湾を中心としたアジアの製造業各社ならびに英語圏をターゲットとして初年度3億円の売り上げを計画しております。また、TAGではMAAPを搭載したIP携帯端末の開発も平行して取り進めており、実際にIP携帯端末そのものをOEM供給出来る体制を整備し、本年5月以降本格的に市場に提供してゆく予定です。



<MAAPの概要>
1.インターネット・ブラウザ機能
W3C準拠のインターネット・ブラウザ。独自開発高速JavaScriptエンジンを搭載。組込み用にチューニングされたソースコード製品である。
2.電子メール機能
RFC準拠のインターネット・メーラーとして、電子メールの作成や送受信、受信したメールの保存・管理を行なう機能を具備するプログラムである。
3.PIM機能
個人用情報管理ソフトとして、アドレス帳、スケジューラ、メモ帳を具備するプログラムである。

<MAAPの特徴>
○ プラットフォーム依存移植レイヤーを切り出せる階層構造による、各種ハードウェアプラットフォームへの高い移植性を実現。
○ Windows XP, Windows CE, Linuxの各OSに対応し、今後各CPUベンダーの提供するモバイル端末開発用Reference Board及びBoard Support Packageにも対応が可能。
○ ソースコード提供のプログラムによる、高いサポート・メンテナンス性を実現。
○ アプリケーション・ソフトウェアが動作するPCシミュレータ提供により、各端末セットメーカーのカスタマイズを容易に実現。



*1:株式会社テクノロジー・アライアンス・グループ(TAG)について
・本社:東京都港区、代表取締役社長:小林永芳
当社は、2003年2月、三菱商事の電子産業事業を推進するために、三菱商事全額出資(100%)の子会社として設立され、電子産業分野における新技術の発掘・事業化を行なっております。主たる事業として、「モバイルコミュニケーション事業」、「ディスプレイ事業」、「電子デバイス事業」の3分野に注力しており、企業内の有望な新技術を切り離してのカーブアウトの支援、及び関連する新規事業の創出にも力を入れております。詳しくはホームページをご覧ください。
(リンク »)

*2:ウェブソフト・インターナショナル株式会社(WSI)について
・本社:東京都中央区、代表取締役社長:四ノ宮力
当社はウェブ技術に着目し、『半歩先を睨んで、「理論」を世に役立つ「使える技術」に具体化する』をコンセプトに、Web技術におけるソフトウェアのコア・コンポーネントの開発・ライセンス販売を行っております。現在、弊社IPアプライアンスにフォーカスし、IP-STB、IPフォン、無線IP携帯端末等に、マンマシン・インタフェースまたアプリケーションプラットフォームとしてEspritをライセンスしております。
詳細はホームページをご覧ください。
(リンク »)

*3:株式会社 富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)について
・本社:東京都品川区、代表取締役社長:兼子孝夫
ビジネスアプリケーションソフトや制御系システムに長年の蓄積された技術を持ち、ユビキタス社会のインターネットアプライアンスに向けたエンベデッド(組込み)システム事業を積極的に推進しています。GUI、ブラウザ、メーラー、マルチメディア、デバイスドライバ、DSPテクノロジー等、エンベデッドシステムに関する豊富な技術力を活かした『エンベデッドシステムコーディネーター』を目指し、セットメーカーに向けて製品企画から開発、評価・検証にわたり総合的なサポートを提供しております。
詳細はホームページをご覧ください。
(リンク »)

*4:ライセンス販売形式
製造端末1台あたりのコピーライセンス料を受けとる形態

*5:株式会社ソフィア・システムズについて
株式会社ソフィアシステムズは、1975年設立の独立系メーカで、設立当初から一貫して組込みシステム向け開発環境や評価ボードの開発、ハードウェア・ソフトウェアの受託業務を行って参りました。2005年には、インテル社との業務提携によりVoIP端末をターゲットとしたリファレンスプラットフォームとして「SandGateⅡ-P」を販売し、単なる開発環境や評価ボードメーカとしてだけではなく、製品評価段階、開発から最終製品までをサポート可能なソリューションベンダーとして展開を行なっております。
詳細はホームページをご覧ください。
(リンク »)



<本件に関する問い合わせ先>
ウェブソフト・インターナショナル株式会社 小林 03-3555-3771
株式会社テクノロジー・アライアンス・グループ 幸田 03-5575-8338
株式会社富士通ビー・エス・シー ビジネスサポート本部 企画広報部 熊倉 03-5740-3132

以 上



※ Windows XPおよびWindows CEは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
※ その他の社名、製品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。
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