「Uシリーズ」は、ビック東海が戸田建設の要望を受け、無停止型サーバによる1企業専用の統合型メールASPサービスを提供したことをきっかけに、本年10月から正式にビック東海のサービスラインナップに追加されたサービスです。戸田建設は、専用サーバに独自の環境を構築し、自由にメール設定ができる上に、運用管理・サポートをアウトソーシングできるため少人数での運用・管理に適していること、スパムメール対策、フィルタリング、アーカイブ、グループメール等の機能を付加でき、低コストでセキュリティレベルが高められること、さらに高速・無停止で安心して対応できることが「Uシリーズ」採用の大きな決め手となりました。
戸田建設は、1998年にインターネット標準技術を使って1ドメインで全社レベルのインターネットメール環境を構築、2003年には指紋認証によるイントラネットへのアクセス環境を構築するなど、物件の受注を優位にする狙いもあってインターネットやセキュリティ強化に早くから取り組んでいました。しかし、導入後8年が経過し、現在の業務によりフィットしたネットワーク環境が必要となりました。特に、全国に600ヶ所以上の建設現場があり、他社との共同企業体(JV)の場合には、自社の社員や他社の社員、協力会社が入り混じって作業を行っており、昨年4月に全面施行された個人情報保護法への対応を図る上でもセキュリティ環境を一層強固にしておく必要がありました。そこで、企業の情報システムの中でも多くの情報が流通するメールシステムに着目し、これを見直すことにしました。
メールシステムは、自社構築の既存のシステムをベースに必要な機能をピックアップすることから始めました。この結果、要求仕様は、スパムメール対策、送信メールフィルタリング、メールアーカイブ(全件保存)、メール監査が新たに加わったものとなり、新しい要求仕様に対して最終的に5社からの提案を受け、ビック東海の「Uシリーズ」を採用することにしました。採用の大きな決め手について戸田建設 情報システム部 情報ネットワーク課 盛 茂実 氏は「ビック東海は、プロバイダー事業を手がけており、サービス内容に非常に敏感なコンシューマ向けメールサービスのプロであり、その実績が安心につながった」としています。
一方、ビック東海が最終的に「Uシリーズ」を提案した理由は、低コストで高度なシステム可用性、拡張性、障害対応力が求められると判断したためです。戸田建設で使用しているメールアカウント数は約5,000件で、送受信数は頭打ち状態にあるものの、1メール当たりの送受信容量は、図面に加え、デジタルカメラで撮影した画像の画素数、点数の増加に伴って添付ファイルが確実に大容量化しており、年間のメールの総容量は数TBを突破し、なお増え続けていること、また、送信メールフィルタリングは、様々な状況でメールを送信するため細かな条件設定が必要になるなど、システムが受ける負担が大きく、障害への十分な対策が欠かせない仕様と受け止めました。これに対して「Uシリーズ」は、OSに「Linux」を採用した無停止型サーバを採用しており、低コストながらシステム可用性と拡張性、障害対応力を向上させることができます。
実際に「通常は、要求仕様が追加されるにつれコストも上昇するが、ビック東海の場合は、コストを低く維持するように努力するだけでなく、パラメータの設定とかアドオンして要求仕様に合うように提案してくれた」(同 情報ネットワーク課 課長 友枝 幸一 氏)とし、コスト効果について同 部長 清水 道明 氏は「ハードウェアを再リースしたことがベースにあるものの、既存のメールASPサービスに4つの機能を付加して3割以上のコストダウンが実現できたことは大きい」と話しています。
「Uシリーズ」は、1企業専用の統合型メールASPサービスであり、ユーザー企業側では、専任の技術者を常駐させる必要がなく、サーバの運用管理、サポートはビック東海が行うようになっており、少人数でのメール管理が可能なことが受け入れられました。盛 氏は「1年以上かけてシステムやサービスの技術調査、検討を行っていたが、管理や運用に手間が掛かるというのは致命傷にもなるため、是非とも避けたかった」とし、現場での運用について清水 氏は「メールの細かい設定がいらないWebメールが使用できることは管理・運用する側のみならず現場事務所のユーザーも大変に助かる」と話しています。
このほか24時間365日のサポート体制で運用されており、「Uシリーズ」によって低コストで提供されるシステム可用性と拡張性、障害対応力が戸田建設のメール基盤の安心を支えているといえます。
なお、戸田建設での「Uシリーズ」サービスの導入概要は、次のとおりです。
<戸田建設について>
■戸田建設株式会社 について
1881年の創業以来、「品質・工期・安全に最善をつくす」ことを社是として掲げ、最良の品質のものをお届けすることを基本として、建築・土木の技術開発はもとより、環境保全にも積極的に取り組んでいます。そして建設を通じて社会に貢献し、信頼される企業となることを目指しています。
社 名:戸田建設株式会社(TODA CORPORATION)
創 業:明治14年1月5日
資本金:230億100万円
本 社:東京都中央区京橋一丁目7番1号
売上高(単体):4,635億2,600万円(平成17年度)
売上高(連結):4,870億4,400万円(平成17年度)
代表者:代表取締役社長 加藤 久郎
社員数:3,984名
ホームページ: (リンク »)
<戸田建設での「OneOffice Mail Solution Uシリーズ」の導入概要>
□利用サービス:「OneOffice Mail Solution Uシリーズ」
□運用開始:2006年9月17日
□利用形態:専用サーバ型
□ストレージ容量:5TB
□アカウント数:5,000件
□接続:データセンター接続インターネット100MB専用
□付加機能:大容量メールボックス、ウィルス対策、スパムメール対策、送信メールフィルタリング、メールアーカイブ、メール監査、WEBメール、メーリングリスト
□運用環境:ビック東海データセンター内にて24時間365日体制で運用
<「OneOffice Mail Solution」について>
2005年3月にリリースした企業向けの高性能・多機能な統合型メールASPサービスで、各種認定取得の自社データセンターと自社ブロードバンドネットワーク網をインフラとして、24時間365日体制で安全に運用しております。
大容量メールボックスおよびアンチウイルス機能をもつ高性能・多機能な「OneOffice Mail」、メールの全件保管や添付ファイルも含めた全文検索が行えるメール保存システム「OneOffice Mail Storage」、アンチスパム機能を提供する「OneOffice SPAM Filtering」の3つのサービスで構成されています。
また、1サーバ1企業ユーザ型の新サービス「Uシリーズ」は、無停止型サーバの採用により、低コストで信頼性と障害対応力に優れたASPサービスです。
※「Uシリーズ」というサービス名称は、アカウント数、容量、提供機能などに上限を定めないサービスという意味を込めて Unlimited の頭文字をとって名づけました。
詳細はWebサイト: (リンク ») をご参照ください。
<ビック東海について>
■株式会社ビック東海 について
ビック東海は、「通信」「放送」「情報」の三事業を統合したワンストップサービス企業として情報通信分野で幅広いサービスを展開しています。自社で保有する光ファイバーネットワークとiDC、カスタマーセンターをバックボーンに、その環境を最大限に活かすサービスを提供する「トータル・コミュニケーション」によって、より高い顧客満足の実現を目指します。
社 名:株式会社ビック東海(VIC TOKAI CORPORATION)
創 立:昭和52年3月18日
資本金:21億9,057万円
本 社:静岡県静岡市葵区常磐町2丁目6番地の8 TOKAIビル
売上高(単体):219億7,200万円(平成17年度)
売上高(連結):234億3,600万円(平成17年度)
代表者:代表取締役社長 早川 博己
社員数:900名
ホームページ: (リンク »)
OneOffice は、株式会社ビック東海の登録商標です。
登録商標であるLinux、Linux Mark Instituteは、Linus Tolvaldsの唯一のライセンシーです。Linus Tolvaldsは、全世界における本商標の知的財産権を保持しています。
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