今回の実証実験は、BBモバイル社が総務省より取得した1.7GHz帯W-CDMA実験局本免許の取得により5月30日から行われていて、日本の通信事業者が1.7 GHzの周波数帯においてHSDPAの実験を行った初めてケースです。
BB モバイルとNortelは今回の実験によって、HSDPAを利用したデータ送信の高速性と安定性を確認し、BB モバイルが将来計画しているモバイル・コミュニケーション・サービスの提供に向けて大きな前進を果たしました。HSDPAは、リアルタイムDVDビデオ、ゲームアプリケーション、テレビ会議、企業向け超高速マルチメディア・コラボレーションなどの新しいサービスを実現することができ、モバイル通信の将来を一変させる可能性を秘めています。今回の実証実験の一部内容は、6月8日から始まるN+I 2005 Tokyo (千葉県幕張メッセ)のノーテルブース(ホール5、ブース番号B505)にて紹介する予定です。
Nortel GSM/UMTS部門の社長であるPeter MacKinnon(ピーター・マッキノン)は「当社はHSDPA分野で高い評価をいただいております。我々はこの分野で最先端を走る企業としての優位性を確立し、顧客の成功を支援できるような差別化されたソリューションを提供したいと考えています。BB モバイルとの実証実験によって、HSDPAがユーザーに新たなレベルのサービスを提供できることが実証されました。弊社は、BB モバイルのような革新的な通信事業者と一緒に仕事ができることを誇りに感じています」と述べています。
BBモバイル の制度業務部長、石原弘氏は「当社は常に、最高のテクノロジーと利用価値をユーザーに提供するための手段を模索しております。Nortelとの共同実験の成功によって、ユーザーにさらに優れたサービスを提供するために前進することができます」と述べています。
通信事業者がHSDPAを導入することで、既存のネットワークをさらに効率的に利用するとともに、高品質のコミュニケーションを提供しながら運用コストを大幅に削減することができます。HSDPAを利用したネットワークは、現在のUMTSネットワークと比較して基地局当たりのデータ容量で30倍、2倍のユーザー数まで対応することができます。
Nortelは最近、大手チップセットベンダーやデータカードベンダー各社と協力し、様々な最先端の実験成果を発表してきました。2005年には、mmO2社やOrange社(フランス、カンヌで開催された 3GSM World Congress 2005)、Vodafone社(ドイツ、ハノーバーで行われた CeBIT 2005)、mobilkom austria社など、様々な事業者と共同でHSDPAのテストや導入を行ってきました。さらに、欧州を網羅する大規模HSDPAネットワークの構築計画も発表しました。
Nortelは、自社のUMTS基地局(BTS、Base Transceiver Stations)やUMTS Radio Network Controller、Ubinetics社の端末をはじめとした既存の製品を利用して、HSDPAで14.4Mbpsの最大速度を実現しました。Nortelの製品は、ソフトウェアをインストールするだけで安価にHSDPAに対応できるように設計されております。
今回の実験は埼玉県にある実験施設において、Nortelのワイヤレス・コア・ネットワークとアクセス・ネットワークを利用して行われました。同ネットワークにはLG電子社製等の携帯電話を対象とする基地局も含まれます。BB モバイルとNortelは引き続き、最先端のワイヤレス技術の開発に注力し、BB モバイルのユーザーに最高のサービスを提供していきます。
Nortelは70カ国以上で300以上のワイヤレスネットワークの設計、構築そして稼動を手がけてきました。また同社は、すべての最先端ワイヤレステクノロジーで稼動するワイヤレスネットワークを提供しはじめた最初の企業でもあり、すべての次世代ワイヤレスソリューションをエンド・ツー・エンドで提供する唯一のプロバイダーです。
*Nortel、Nortelのロゴタイプ、グローブマークはNortel Networksの商標です。
注1 本件は現在公表されている案件において「日本初」になります。
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