エリクソンは、Ericsson Expander の一部として新しい無線ネットワーク・サイトおよび伝送ソリューションを導入しました。このソリューションにより、移動通信事業者は新しいカバレッジ・エリアでCAPEX およびOPEX を30%以上削減でき、低所得のユーザーにも有効なサービスを提供できるようになります。
強化されたEricsson Expander ソリューションにより、無線ネットワーク・パフォーマンスが向上し各エリアで最大50%以上無線サイトを削減できます。さらに消費電力、伝送、ネットワーク・ロールアウトなど他の主要分野でもコスト削減が可能になります。
新しいExpander サイトおよび伝送ソリューションは、設定済みの無線基地局、アンテナ、電源及び設置用機器、伝送ソリューション、サービスなどにおける総合的なサイト・ソリューションを提供します。これにより、信頼性を維持しながらサイト、伝送およびネットワーク・ロールアウトのコストが削減され、無線パフォーマンスが最大限に発揮されると同時に、ネットワーク・ロールアウトの期間が短縮されます。
エリクソンのGSM RANプロダクトマネジメント部門長であるUlf Ewaldssonは次のように述べています。
「これらの新しいソリューションにより、弊社は無線ネットワーク・パフォーマンスを段階的に変更する技術におけるリーダーシップを発揮するだけでなく、事業者の総所有コストに影響を及ぼす”よりソフトな”問題を解決するため、ネットワーク・ロールアウトでの経験も生かしています。弊社は事業者が移動通信の世界を農村部や低所得者にも広げられるように取り組んでいます。」
Ericsson South East Asia の社長Jan Signellは、次のように述べています。
「これらのソリューションが中国、インド、インドネシア、バングラデシュなどの国々で受け入れられ、これらの国々では今後5年間で移動通信の新規ユーザが急激に増えると確信しています。市場への浸透が進むのに伴い、低消費者層がますます重要になります。このため、弊社は顧客がこの階層を効率的に取り込むことができるよう、コスト削減のためのソリューションにフォーカスをあてています。
また、弊社は更にコストを削減するため、顕著な地域特性や経済規模の分析を検討活用しています。その手段の一つとして、総所有コストの大半を占める資材費や建設費を削減することが挙げられます。
新しいExpander サイト・ソリューションで総所有コスト削減の鍵を握るのは、エリクソンの最新式GSM マイクロ波無線伝送製品です。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
1. カバレッジを更に高めるエリクソン独自のモジュラー高利得アンテナ (modular high-gain antennas, MHGA) などの新しいアンテナ・システム
2. 無線パフォーマンスを向上し、消費電力を20~30%削減する新しいGSM 無線基地局2x16
3. ローコストのエントリ・ソリューションを提供し、少数サイトでは広範囲にわたるカバレッジが困難な農村部や丘陵地帯などのエリアをカバーするMacro Main Remote RBS 2108/2111 基地局などこれらのソリューションによりサイト確保が容易になり、ネットワーク・ロールアウトの期間が大幅に短縮されます。
エリクソンのマイクロ波ポートフォリオは、Expanderの広範囲にわたるカバレッジ・ソリューションをフルにサポートします。サイトの選択が著しく柔軟になり、銅やファイバによる伝送と比較して、土木工事が大幅に削減されます。MINI-LINK TN ソリューションによりコスト効率の非常に高い伝送ネットワークを構築できるようになります。立地費用を削減するために設計されたアーキテクチャにより、最大25 %のCAPEX を削減できます。更に、消費電力の削減、工事の簡易化、信頼性の向上、ネットワーク管理能力の改善などによりOPEXが削減され、また人口密度の低い地域での容量の確保拡張性が向上します。
全体として、Expanderのコスト削減および事前構成済みのサイト・ソリューションおよびロールアウト・サービスにより総所有コストが大幅に削減され、事業者の商用化までの時間が短縮されます。その一方で、今後の発展および開発のための高品質なプラットフォームが提供されます。
<Ericsson Expanderについて>
Ericsson Expander ポートフォリオには、事業者の総ネットワーク所有コストを削減するGSM/EDGE ソリューションが含まれています。ネットワークを迅速に簡便に展開することを可能とするコスト効率の高いソリューションは、農村部や低消費者層の加入に対応するための要となります。Expanderソリューションは拡張可能で柔軟性に富み、需要の増大に伴い長期的にキャパシティを拡張できます。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。