アクテルのソフトウェア・エンジニアリング担当副社長、Jim Davisのコメント
「業界全体としては電力効率に優れるチップとシステムの供給という面では進歩していますが、アクテルのソリューションは、明瞭に低消費電力の標準となるものです。レイアウトの最適化ならびに電力解析という最新の機能を備えたLibero IDE v8.1を活用すれば、電力消費を最小に抑えるソリューションを効率的に実装できるようになります」
Liberoの新バージョンは、超低消費電力のIGLOO FPGA、ミックスド・シグナルのFusionプログラマブル・システム・チップ(PSC)を含むアクテルのすべての低消費電力製品をサポートします。
パワードリブン・レイアウトでダイナミック電力消費を最大30%削減
Liberoに組み込まれた新しいオプションは、SmartPowerの設計解析データを能動的に活用したパワードリブン・レイアウトをおこない、ネットにおける容量性の負荷を減少させることで、ユーザーがすぐにダイナミック電力消費の節約を実現できるようにします。IGLOOの平均電力消費が13%削減され、一部の設計では最大30%も削減できます。
電池寿命予測機能が電池駆動の携帯アプリケーションの設計者にサポート
Libero IDE v8.1のSmartPowerは、電力プロファイルを作成し、必要な電力と電池の条件を予測するのに役立ちます。ユーザーが定義する電力プロファイルは、FPGAが、アクティブ、スタンバイ、Flash*Freezeといったカスタム・モードあるいはファンクショナル・モードの組み合わせにとどまる時間の割合です。携帯機器の電池寿命を予測するため、ユーザーは例えば電池の望ましい電流容量、FPGAの電力プロファイルを入力します。すると SmartPowerが対象とするFPGAの真の電力プロファイルに基づいて、予測される電池寿命と実際の電力消費量を正確に報告します。
SmartPowerの解析機能強化で携帯機器の電力効率を向上
Libero IDE v8.1はまたSmartPowerの機能を強化し、FPGA全体の解析、そして、デバイス全体の電力消費に個々に関わるクロック・ドメイン、スイッチング・サイクル、擬似遷移など、デバイスあるいは設計の特定の部分の解析ができるようになっています。例えば、サイクル・アキュレイト電力解析オプションでは、クロック・サイクル毎のピーク電力や全シミュレーションの平均電力を設計者が把握することができます。
SmartPowerツールのスイッチング解析オプションは、電力消費が増える「ハザード」や擬似遷移を探知して、ユーザーが電力消費を下げる措置を取って対応できるようにします。代表的な設計の場合、電力消費にハザードが占める割合は最大20%にもなり得ます。組み合わせ加算機など一部回路では、擬似遷移による電力損失が総電力の70%にも上り得ます。
価格と出荷時期
アクテルLibero IDE 8.1プラチナ・エディションは、WindowsとLinuxで動作します。無償で機能が限定されるゴールド・エディションは、Windowsで動作します。いずれのエディションも更新可能で、ライセンス期間は1年間です。価格と入手時期について詳しくはアクテルの正規代理店にお問い合わせ下さい。
アクテルについて
アクテルの革新的なFPGAであるプログラマブル・システム・チップ・ソリューションは、チップ・レベル、システム・レベル双方の電力消費を削減し、電力効率に優れた設計を実現します。アクテル(ACTL)はNasdaq National Marketに上場しています。詳しい情報はウェブサイト(jp.actel.com)をご覧下さい。
用語解説
※ Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。
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