2007年、中国におけるMSAPやIP DSLAMなどのブロードバンドアグリゲーションハードウェアの販売高は、日本や韓国の約4倍であると、米国調査会社インフォネティクスリサーチ社の年刊調査レポート「ブロードバンドアグリゲーションハードウェア:中国、日本、韓国」は報告している。
この調査レポートによれば、2007年のアジア太平洋地域のブロードバンドアグリゲーションハードウェア消費の約50%が中国で、消費額は20億ドルである。
「中国は北京オリンピックのためにブロードバンドアグリゲーションハードウェアの導入が加速しており、アジア太平洋地域の最大の市場である。アジア太平洋地域は、ブロードバンドアグリゲーションハードウェアの世界最大の市場だが、日本や韓国の市場では既に接続サービスが銅線からファイバーへ移行し始めているために、2008年以降のDSL販売は横ばいとなるだろう」と、インフォネティクスリサーチ社のブロードバンドネットワーク部門の主任アナリストMark Showalter氏は語る。
主な調査項目を以下にあげる。
*アジア太平洋地域は、世界の通信支出(CAPEX)の1/3近くを占め、世界のブロードバンドアグリゲーションハードウェア支出の1/3を越えている
*インド、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシアのサービスプロバイダは、アジア太平洋地域のその他の地域よりも銅線ベースのDSLサービスが多いものの、アジア太平洋地域では順調にMSAPやIP DSLAMの市場が成長している
*銅線からファイバーへの移行の主な要因は、IPネットワークへの移行プロジェクトや、ビデオ、IPテレビ、オンラインゲーム、P2Pアプリケーションなどのトラフィックの急激な増加である
*中国では、HuaweiとZTEがIP DSLAMとMSAP市場の断トツのトップ企業である
*中国、日本、韓国以外のアジア太平洋地域の諸国では、MSAP市場ではUTStarcomが、IP DSLAM市場ではAlcatel-Lucentがトップ企業である
*Nokia Siemensは現地のDasan Networksを吸収したために、韓国のIP DSLAMとMSAPの両市場でトップである
インフォネティクスリサーチ社の調査レポートは、中国、日本、韓国などのアジア太平洋地域のマルチサービスアクセスプラットフォーム(MSAP)、IPデジタル加入者線アクセス集線装置(IP DSLAM)、ADSL、G.SHDSL、VDSL、PON OLT、Ethernet OLT、DS0などのポートの市場シェア、市場規模、予測を提供している。
ADTRAN、Alcatel-Lucent、Corecess、ECI、Ericsson、Huawei、Millinet、日本電気、Nokia Siemens、Samsung、UTStarcom、Zhone、ZTE、Zyxelなどの企業について調査している。
◆調査レポート
ブロードバンドアグリゲーションハードウェア:中国、日本、韓国
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