米国の調査会社インフォネティクスリサーチ社の年刊調査レポート「ユーザーのネットワークアクセスコントロール利用計画:北米」は、主なネットワークアクセスコントロールベンダの認識などの、NACに対するユーザの考えや計画について幅広く概観し、NAC導入の最大の牽引要因と、NAC導入がセキュリティ問題や脅威の伝播によって制限されていることを報告している。
この調査レポートは、2009年までにNACを導入しないとする回答者がその考えを変える要因は、法規制、コスト、技術だと報告している。
実際にNACを購入・管理することになると、セキュリティ部門ではなくネットワーク部門が、日々の管理に追われることになるだろう。
「このNACユーザーの調査レポートで最も興味深い発見は、調査した中・大規模企業の2/3で、ネットワーク部門が日々のNACの管理を行っているということである。NACは、完全にセキュリティ問題に特化したITインフラの一部であるが、主にネットワークグル(専門家)が管理している。NACソリューションを販売する為にはある程度の技術が必要で、ベンダは、ネットワーク部門とセキュリティ部門の両方に対してアピールする必要があり、特にセキュリティ部門に関心を持って認知あるいはハンドルしてもらい、最終的にはネットワーキングのプロフェッショナルに採用しやすいソリューションを作ってもらうべきであるということを理解しなくてはならない」とインフォネティクスリサーチ社の主席アナリストJeff Wilson氏は語る。
主な調査項目を以下にあげる。
■NAC導入の牽引要因として、ポリシーや法規制のコンプライアンスの必要性が昨年に比べて向上しており、北米の多くの企業すべてにとって大問題である
■インフォネティクスリサーチ社の調査に対して、半数以上がインラインNACソリューションを購入すると回答し、約4分の1がインラインNACソリューションとアウトオブバンドソリューションのどちらを購入するか分らないと回答した
■技術、製品ロードマップ、セキュリティ、管理、性能レベル対価格、価格、財政の堅実性、サービス、サポートなどのNACベンダに対する一連の質問に対して、
- Ciscoは全部において高得点だったが、それぞれの要素で、いろいろなベンダが接近していた
- MicrosoftとCiscoは財政的な堅実さで接戦であり、昨年の調査で見られた技術的なギャップはほぼ解消していた
- 価格に対する性能の高さでは、Juniperの得点が高く、セキュリティでもCiscoに接近して2位であった
インフォネティクスリサーチ社の調査レポート「ユーザーのネットワークアクセスコントロール利用計画:北米」は、企業等の今後2年間のNACインフラストラクチャーの導入計画に関する傾向、牽引要因、阻害要因採用計画を調査している。NAC製品の投資額、主なNACソリューションの認識、既存のセキュリティインフラへのNAC統合の戦略、Cisco、Juniper、F5、McAfee、Microsoft、SymantecなどのNAC製品メーカーのスコアカードを記載している。
インフォネティクスリサーチ社は、幅広い垂直市場の162社の中・大規模企業のNAC購入の意思決定者を対象にインタビューを行い、2009年までにNACを導入しないとしている80の回答者へのインタビューからその理由を導き出している。
◆調査レポート
ユーザーのネットワークアクセスコントロール利用計画:北米
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