中小企業(SMB)は、Wi-Fi市場において規格化の流れに逆らっている。企業規模、予算、ビジネスの性質によって、Wi-Fiの採用、導入、アップグレード、セキュリティ対策などの傾向は様々である。市場トップのWi-FiベンダであるCiscoの顧客を対象とした調査で、中小企業が選択を下す際の優先順位や論理が明らかになった。
「中小企業のWi-Fi市場を総体的に理解するには、市場のトップベンダであるCiscoとLinksysの顧客を調べることが有益だ。2社のインストールベースでの市場シェアは50%で、彼らの顧客は市場全体を正確に映し出している」と、米国の調査会社ABIリサーチのVP兼調査取締役Stan Schatt氏は言う。
CiscoがLinksysを買収する以前は、両社はWLAN機器を販売しており、Ciscoは企業にサービスを提供する機会が多く、Linksysはより顧客重視であった。買収後、Ciscoが、中小企業の顧客をLinksys製の機器を購入したグループとCisco製の機器を購入したグループに分けたのは上策だったとSchatt氏は言う。
どちらの顧客も802.11nへの移行に関心があり、Ciscoの顧客は45%、Linksysの顧客は41%が必ずアップグレードする計画で、圧倒的多数が今後1年以内に実行に移すだろう。
だが、Linksysの中小企業顧客は、オンライン店舗の小売業者や従来型の小売業者からWi-Fi機器を購入する可能性が最も多い。一方、Cisco製のWi-Fi機器を購入した中小企業の顧客は、WLAN VARやメーカーから直接機器を購入する可能性が最も高い。
またネットワークセキュリティ問題でも、2つのグループには類似点と相違点がある。「中小企業はセキュリティを管理する時間や手段がないために、マネージド管理WLANセキュリティモニタリングサービスの真のビジネスチャンスがある。事実、調査を行った人々のほぼ半数がこのサービスに興味があると回答した」とSchatt氏は言う。
ABIリサーチ社のリサーチブリーフ「CiscoのWi-Fiサービスを利用する中小企業が本当に望むものは?:LinksysとCiscoの顧客比較と相違」は、CiscoとLinksysの中小企業のWi-Fiユーザーの類似点と相違点を調査している。これらのグループが好むチャネル、技術選択、技術推移の程度と802.11nへの移行改革、セキュリティ対応、マネージドWi-Fiセキュリティサービスに対する関心に焦点を当てている。このリサーチブリーフは「Wi-Fi年間リサーチサービス」の一環である。
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CiscoのWi-Fiサービスを利用する中小企業が本当に望むものは?
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