参加者全員が同じ部屋にいるような感覚になるビデオ会議、テレプレゼンスの市場は今後大きく飛躍する見込みである。2007年、テレプレゼンス用の機器、ネットワークサービス、マネージドサービスなどの市場規模は全体で1億2600万ドル未満だったが、2013年には25億ドル近くに達するだろう。
「ジミー・スチュワートが6フィートの空想上のウサギ、ハーヴェイに話しかけたとき、人々は彼は気が変だと思った」と米国調査会社ABIリサーチの統括責任者Stan Schatt氏は言う。「現在、世界で何百人というシニアエグゼクティブがバーチャルフレンドと話しても、笑う人はいない。テレプレゼンスは本物のような錯覚に陥るため、大半のエグゼクティブは話し相手が別の場所にいることを忘れてしまう。」
このリアル感は、高解像度、実物大の画像、口の動きにぴったりと合ったディレクショナルオーディオ、統一された内装、参加者同士のアイコンタクトを可能にする特別な技術によって可能となっている。 また通常、マウスを一回クリックするだけで、会議を始めることができる。
企業が、テレプレゼンスの環境を整えるために33万ドルを費やす理由は何だろうか。高額な旅費、時間の浪費、二酸化炭素の排出が理由として挙げられる。一回出張に行く時間で、世界各地の数社の企業とミーティングができれば、エグゼクティブたちの生産性は遥かに向上するだろう。限られた時間において連絡をとる必要性と世界規模のアウトソーシングの需要も、テレプレゼンスが利用される要因である。
テレプレゼンスへの支出は必然である。テレプレゼンスの操作のほとんどが、マネージドサービスとして行われている。より安価な1-2人用の「エグゼクティブ」システムが設計されているのは、テレプレゼンス技術が中間管理職にまで普及して、市場が拡大していることを示している。
「CiscoやHPといった例外を除き、この分野のほとんどの企業は規模が小さい。しかし、そのような小規模の企業が開発している更に革新的な技術もあり、不況の中、バイヤーは非常に小規模のベンダからシステムを購入することにも注目するようになるだろう」とSchatt氏はひとつ警告している。
ABIリサーチの調査レポート「世界のテレプレゼンス市場:トップ企業、市場促進要因、ビジネスチャンス、予測」はテレプレゼンスの市場規模を調査している。主要な市場促進要因と垂直市場のビジネスチャンスを検証し、市場をリードするテレプレゼンスベンダとその製品の長所と短所を査定している。
この調査レポートは「新技術年間リサーチサービス」と「Wi-Fi年間リサーチサービス」の一環である。
◆調査レポート
世界のテレプレゼンス市場:トップ企業、市場促進要因、ビジネスチャンス、予測
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