モバイルデバイス用ソリューション
CSR は本日、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、Wi-Fi-IEEE 802.11a/b/g/n、FMの送受信、GPSといった多彩なコネクティビティ技術を実装する新製品、CSR9000を公開しました。本製品は、今までにないレベルの高集積を実現し、コネクティビティモジュールも最小で60mm2以下にまで小型化することができます。競合他社のチップセットを利用したモジュールの場合、サイズは通常100mm2を超え、しかもGPSまたはBluetooth Low Energyが実装されていないのが実情です。また、CSR9000は、Wi-Fiでの比類ないスループットや、BluetoothとWi-Fiのコイグジステンス-共存性能を同時に実現します。CSRは、2009年2月16日から19日までバルセロナで開催されたMobile World Congressにて、CSR9000のコネクティビティに関する技術デモンストレーションを実施いたしました。
ハンドセットならびに他のポータブル電子デバイスのアーキテクチャは、特にコネクティビティ機能をつかさどるサブシステムの登場により、変化しつつあります。CSRでは、1年以上前からこの傾向を正確に予知しており、この領域で主導的な立場を築けるように包括的な戦略を策定してきました。CSRは、当社独自のConnectivity Centreを通じて、このようなコネクティビティサブシステムの進化を支えるための主導的な役割を果たしています。
CSR9000は、モバイルハンドセット用に小型フォーム・ファクターの採用が不可欠な、大手モジュールメーカーから高い注目を集めています。CSR9000は、様々なコネクティビティの高度な統合を実現し、今後、今までにないレベルまで-総占有面積が60mm2以下-モジュールの小型化を進めることができるようになるでしょう。CSR9000は、モジュールの選択肢を広げ、チップオンボード構成で直接設計を可能にします。
CSRでは、Mobile World CongressのHall 1に設置された1E51スタンドにおいて、CSR9000に組み込まれている、世界最高レベルのコネクティビティ技術のデモンストレーションを実施しました。Androidをはじめとする、フィーチャーフォンとスマートフォンの両方のプラットフォーム上でのデモンストレーションでは、ダイナミック パケット トラフィック アナリシスにもとづいた、業界最先端のBluetoothとWi-Fiのコイグジスタンススキーム、ならびにGPS、FMへの対応などについても発表しました。また、CSRの組み込み向け無線技術に於けるリーダーシップを証明し、CSRのソリューションによってもたらされる実現可能なデモを用い、当社スタンドにて自社の技術と他社の競合製品との比較を行いました。更に現在開発中のNear Field Communicationsならびに400Mbpsでの通信を可能にするUltra Widebandが実現・提案する新しい利用シーンなどのスニークプレビューも開催いたしました。
CSRハンドセット ビジネスユニットSVP Matthew Phillipsのコメント:
コネクティビティ技術は急速に進化しており、当社はMobile World Congressにおいて、CSRが他社の追随を許さない業界のトップ企業である理由をお見せしました。CSRが提供するBluetooth及び、FMコネクティビティの実装率は急速に伸びており、Wi-Fi、GPSもこのような伸びに迫りつつあります。当社のCSR9000により、今後、携帯電話メーカーはさまざまなコネクティビティを標準として手に入れ、ハンドセットの新機能を実現させることが可能になるでしょう。たとえば、GPSの実装により、ユーザの皆様には、マッピングや 位置即位データ、位置関係を意識したソーシャルネットワーキングなどをご利用いただけるようになります。 また、CSRのGPSソリューションでは、コスト、サイズ及び、処理能力の制限がいずれも厳しくなっている、ミッドレンジのフィーチャーフォンにおいても、この種のアプリケーションを快適にお使いいただけます
CSRハンドセット・ビジネスユニット マーケティング担当VP Raj Gaweraのコメント:
できるだけ小さなスペースにできるだけの多くのコネクティビティを、低価格で組み込む方法を誰もが追い求めています。ソリューションとして勝ち抜くために必要なのは、高集積化、サイズ、コスト、性能ですが、CSR9000はいずれの面でも他社の競合製品を明らかに凌駕しています。コネクティビティに関する次のステージでは、複数のコネクティビティ技術を共存させながら、まったく新しい機能を実装することが何より重要とされるでしょう。例をいくつか挙げて、説明しましょう。たとえば、ポータブルデバイス間でのファイルのやりとりはよくある利用シーンですが、この場合、CSRが6か月以上前からデモンストレーションを行ってきたHigh Speed Bluetooth-Alternate MAC/PHYまたはAmpliFi- が利用され、802.11またはUltra Wideband用のいずれかのモデムを使ってBluetoothでの転送速度を高速化させることができます。また、Near Field Communicationを使えば、BluetoothまたはWi-Fi同士のリンクをセキュアに接続させることができます。位置特定技術もハイブリッド測位スキームの一部である複数のコネクティビティを使用することによってGPSを上回るものが出るほど進歩しています。開発メーカーは、これらの便利な機能を活用するために、単一のサプライアから多様なコネクティビティ技術を一括して調達する必要があり、これは現在すでに明確なトレンドとなっています
CSR9000は、CSRの組込系ワイヤレスシステム用ソフトウェアであるSynergyと連携しています。今月に発表されたSynergyでは、単一パッケージでCSRのすべてのConnectivity Centre技術が横断的にサポートされています。また、複数のワイヤレス規格を簡単かつ効率的に相互利用できますので新たな利用シーンへの対応が可能です。Synergyは、このような機能を有する、世界初のホストコネクティビティソフトウェアとなっています。
CSRでは、主要なお客様を対象にCSR9000をサンプリング出荷中です。
【本件に関するお問い合わせ先】
シーエスアール株式会社
深田 学
E-mail:prjp@csr.com
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。