自動車業界では企業の合併・買収、倒産が急増し、今後もこの厳しい状況が続くだろう。OEMは、引き続き既存の組み込み・ハイブリッドテレマティクスを強化したり、新たなサービスを開始したりするので、世界の新車のテレマティクス普及率は、2010年の12%から2014年までに43%になると予測される。
「OEMのテレマティクスは、世界で注目を集めている。2009年後半、GMのOnStarとFordのSYNCに、トヨタとChryslerのソリューションが加わり、米国は今後も競争が一番激しい市場になるだろう」と、米国調査会社ABIリサーチのプラクティスディレクターDominique Bonte氏は言う。「また、トヨタとGMは市場を中国に拡大し、ブラジルとEU(欧州連合)の政策によって、ラテンアメリカ、西ヨーロッパ、東ヨーロッパのサービス導入が増加するだろう。」
最も人気が高い安全機能とセキュリティ機能は、今後も緊急通話 (eコール)、故障時のサポート(bコール)、遠隔点検等で、BMWなどのOEMが提供するオフボードナビゲーション、ネットのローカル検索、案内サ-ビス、インターネットアクセスなどのネット接続対応のインフォテインメントへの関心は高まっている。
LoJackやOCTO Telematics等の企業が提供する組み込みアフターマーケットソリューションが、盗難車のトラッキングやPAYD保険によって、特定の市場で人気を博している。一方で、新しい安価な消費者向けのポータブルテレマティクスと統合テレマティクスがジオフェンシング、速度モニタリング、基本的な点検等のサービスを幅広い消費者に提供している。
ABIリサーチは、政府、自動車メーカー、自動車ディーラー、エンドユーザーなどに対して、安全性、コスト、エンターテインメントでの様々なメリットを提供することができれば、消費者向けテレマティクスは2015年までには先進地域では標準的な自動車機能になるだろうと予測している。だが、そのためには高いコストや長い開発期間などの問題を解決しなければならない。Next Generation Telematics Protocol (NGTP) や最近発足した業界団体GENIVIがサポートするオープンソース、自動車ソフトウェア開発プラットフォームの導入といった標準化のイニシアチブが一助となるだろう。
米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「消費者向けテレマティクス」は、消費者向けテレマティクスの機能、動向、促進要因と阻害要因、ハードウェアのフォームファクタ、それぞれのSWOT分析を行っている。また、テレマティクスのエコシステムとバリューチェーンについて記載し、戦略的な提言を行っている。また組み込みOEMとハイブリッドOEM、アフターマーケット、ポータブルおよび統合システムとサービスの出荷数と収益を地域別に予測している。
この調査レポートは、「商用テレマティクス年間リサーチサービス」の一環である。
◆調査レポート
消費者向けテレマティクス:組み込み、ハイブリッド、ポータブル、統合ソリューション
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