NECは、ベクトル型スーパーコンピューター「SXシリーズ」の提供に加え、インテル(R) Xeon(R) プロセッサーを搭載したスーパーコンピューターに今後、これらの技術を活用していく予定です。両社は、NECのベクトル型スーパーコンピューター開発で培った経験と、インテル(R) Xeon(R) プロセッサーの優れた性能および高速ベクトル処理機能、インテル(R) AVX(注)を組み合わせることにより、インテル(R) アーキテクチャーのスーパーコンピューターで、より高い実効性能を提供する計画です。
両社は、協力の第一段階として、インテル(R) Xeon(R) プロセッサーを搭載したスーパーコンピューターのメモリー帯域幅と拡張性を向上させるハードウェアおよびソフトウェアの技術開発を共同で行います。これらの強化は、研究分野市場向けなどのハイエンド・システムだけでなく、小規模なHPCシステムも視野に入れて行っていく予定です。
インテル コーポレーション HPC事業部長のリチャード・ドラコットは「インテルのプロセッサー、チップセット、コンパイラー、その他の製品を含むインテル(R) アーキテクチャーへの多大な投資によって、汎用およびハイエンドHPC市場におけるインテル(R) Xeon(R) プロセッサーの幅広い利用が促進されました。インテル(R) Xeon(R) プロセッサー搭載ソリューションの革新へのNECの参画により、インテルはインテル? Xeon? プロセッサーのパフォーマンスを、より広範なスーパー・コンピューティング領域にまで提供できる体制が整います」と述べています。
NEC HPC事業部長の久光 文彦は「NECのベクトルパイプライン処理、広いメモリバンド幅、高速インターコネクト接続技術などのベクトル処理システムの開発における豊富な経験は、インテル・アーキテクチャーを新たな市場へさらに前進させることができます。NECは今回の共同開発と、NECのベクトル型スーパーコンピューターの継続強化により、HPC製品ラインナップを拡充していきます」と述べています。
HPCシステムやスーパーコンピューターは、先端技術の研究や実証実験のためのシミュレーションに、科学技術分野や医療分野、各種研究機関、さらに石油やガス採掘調査など資源探査領域で利用されます。現在、スーパーコンピューター TOP 500のおよそ80%は、インテル(R) プロセッサーを搭載しています。
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(注)
AVX: Advanced Vector eXtentions, 将来のインテル(R) Xeon(R) プロセッ
サーに搭載されるベクトル演算向けの拡張命令群
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