2018年までのスマートグリッドサイバーセキュリティへの投資の63%はユーティリティーコントロールシステム分野

株式会社データリソース

2011-11-07 13:00

米国の市場調査会社パイクリサーチ社は出版レポート「スマートグリッドサイバーセキュリティ調査:システムの信頼性、多層防御、事業継続性、変更管理、通信保護、エンドポイント保護、ID管理、セキュリティイベント管理 -Smart Grid Cyber Security」のプレスリリースにおいて、ユーティリティの主導によって、サーバーセキュリティシステムへの投資がふくらみ、2011-2018年の予測期間に総額140億ドルに達するだろうとの予測結果を発表しました。
ちょうど1年前にStuxnetウィルスが発見され、未だそのすべてが解明されたわけではないものの、この1年間の分析のための努力は、スマートグリッドサイバーセキュリティ市場に非常に大きな影響を与えてきた。電話や電力などの公共設備のグリッドは、従来から予測されてきた通り、もはやそれぞれが完全に独立して存続することはあり得ないし、攻撃者から十分に保護されてはいないことも認識されている。米国の環境エネルギーなどの地球環境保護に関するクリーン技術関連市場の専門調査会社パイクリサーチ社の調査レポート「スマートグリッドサイバーセキュリティ調査:システムの信頼性、多層防御、事業継続性、変更管理、通信保護、エンドポイント保護、ID管理、セキュリティイベント管理 ー Smart Grid Cyber Security:System Reliability, Defense-in-Depth, Business Continuity, Change Management, Secure Telecommunications, Endpoint Protection, Identity Management, and Security Event Management」は、自社のインフラを守ろうとするユーティリティの主導によって、サーバーセキュリティシステムへの投資がふくらみ、2011-2018年の予測期間に総額140億ドルに達するだろうと報告している。

「スマートグリッドには、攻撃をかわすためのインテリジェンス(防御知性)が必要であり、もしそうでなければ、そのグリッドは『スマート』とは言えない。ただし、そのグリッドにインテリジェンスを追加すると、ハッカー攻撃の領域を更に増加させることもわかっている。電力網が直面する脅威への対応は続いているものの、送配電の更新、変電所の自動化などの安全管理システムへの需要はまだまだ高い。しかし、にもかかわらず、多くのサイバーセキュリティベンダは、スマートメーターセキュリティなどのITセキュリティ機能に注力しており、現在提供されている製品と市場のニーズの間には深刻なギャップがある」とシニアアナリストのBob Lockhart氏は語る。

この1年間に、サイバーセキュリティ市場の真の促進要因が出現し更にその重要性を増してきた。1年前には初期段階にあった欧州のスマートメーターの導入だが、その設置完了が2020年以降にはなるものの、現在では「配置展開」の段階に移ってきている。北米電力信頼性評議会(The North American Electric Reliability corporation、NERC)は、重要インフラ保護基準(Critical Infrastructure Protection、CIP)の不遵守に対して罰金を科し始めている。ユーティリティ(電力会社、電話会社)は、スマートメータインフラ (AMI) よりも、配電自動化技術(Distribution Automation) からの方が、より多くのメリットを享受できると考えており、各社は配電自動化への投資により積極的であるだろうとパイクリサーチ社は予測している。

「スマートグリッドセキュリティ市場は大きく改善してきているが、サイバーセキュリティは残念ながらハッカーの後塵を拝しているようだ。有力なセキュリティー対策が存在していても、それらが一貫して展開されることは少ない。多くの場合、セキュリティは断片的であり、組織的ではない一方、より洗練されたハッカーは、システム(グリッド)全体を俯瞰して攻撃を仕掛けるため、攻撃者は非常に有利である」とLockhart氏は語る。

この調査レポートは、最も重要なサイバーセキュリティへの投資とビジネスチャンスを分析し、スマートグリッド技術が直面する脅威と脆弱性を評価している。2018年までのスマートグリッドのサイバーセキュリティ市場に関し、アプリケーション毎と地域毎のセグメント、主要な企業の概要、世界の市場予測、主要な市場促進要因と阻害要因の詳細な分析を提供している。


【調査レポート】
スマートグリッドサイバーセキュリティ調査:システムの信頼性、多層防御、事業継続性、変更管理、通信保護、エンドポイント保護、ID管理、セキュリティイベント管理
Smart Grid Cyber Security
System Reliability, Defense-in-Depth, Business Continuity, Change Management, Secure Telecommunications, Endpoint Protection, Identity Management, and Security Event Management
(リンク »)

◆米国市場調査会社 パイクリサーチ社について
(リンク »)

◆このプレスリリースに関するお問合せ
(リンク »)

株式会社データリソース
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5
アークヒルズエグゼクティブタワー N313
Tel:03-3582-2531 Fax:03-3582-2861
(リンク »)
Eメール:info@dri.co.jp
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]