■第20回 統合医療機能性食品国際会議開催
2012年7月21日~22日にかけて、ロイトン札幌(札幌市)において、AHCC研究会主催(後援:経済産業省北海道経済産業局、(株)アミノアップ化学)による第20回統合医療機能性食品国際会議が開催されました。
この会は、統合医療に関わるAHCCなどの機能性食品のエビデンスを追求するための、国際的な学術集会で、毎年世界中の研究者による研究発表が行われています。 今年度は、第1回開催(1995年)からかぞえて第20回目の節目で、参加者数は総勢370名、参加国数20カ国を数える大規模な研究会となりました。
<基調講演>
基調講演では大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長の審良静男(あきらしずお)先生による「自然免疫の最近の進歩」をテーマに講演が行われ、免疫の分野で名高い先生から最新の研究情報の解説が行われました。
<一般講演・ポスターセッション>
一般講演は22演題、ポスターセッション31演題と多数の研究成果が発表されました。研究のテーマとしては担子菌培養抽出物「AHCC」と低分子化ポリフェノール「オリゴノール」、および北海道産の「シソエキス」「酵素処理アスパラ抽出物」などの有効性が数多く報告されました。
<総合討論>
二日目の「総合討論」ではパネルディスカッション形式にて、「世界各国で統合医療に用いられる機能性食品・成分の表示と規制-機能性の表示は必要か」をテーマに、各国の研究者らによる活発な討論が行われました。
この総合討論には、米国NIHのPaul Coates博士、FDAのDaniel Fabrican博士からのビデオレター、およびパネラーとしてアメリカ、イギリス、ブラジル、フィリピン、中国、日本などの研究者らが自国の健康食品に関する規制と表示に関する現状や問題点などについての事例が紹介されました。
また、本研究会の演題の中から以下の3つの演題に対して賞が贈られました。
【優秀研究報告賞】
「AHCCは高濃度グルコースによって誘導される内皮細胞接着結合の崩壊を阻害する」
Mehran Haidari(Department of Internal Medicine, Division of Cardiology, The University of Texas Medical School, Houston, USA)
【若手研究者奨励賞】
「乳癌補助化学療法に対するAHCCの有害事象軽減効果に関する探索研究」
宮路 天平 (東京大学大学院情報学環)
【優秀ポスター報告賞】
「熱ストレス後の白血球、T細胞、B細胞、NK細胞、PGE2、COX-2、オレキシン、HSP70および体温に対するオリゴノール摂取の効果」
Jeong-Beom Lee(Department of Physiology, College of Medicine, Soonchunhyang University, Cheonan, Korea)
■AHCC研究会とは
AHCC研究会はAHCCに関する基礎、臨床、開発研究を通じてAHCCの機能解明と、AHCCを用いた疾病の予防・治療の進歩に貢献することを目的として設立されました。 AHCCの効果と作用機序を科学的・学術的に検証し、AHCCに興味を抱いて研究に取り組まれる研究者、AHCCを医療に取り入れておられる医師の方々、そしてAHCCを健康維持のためまたは治療の目的で利用されるエンドユーザーの方々に、その成果をより適確にお伝えするための研究会です。
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