「潜在的コスト」に悩まされていることが判明
67%の企業がアウトソース先から納品されたメインフレームに不満
―パフォーマンス問題の改修に費やされる日数は「平均で10日」
※当資料は、コンピュウェア コーポレーションが米国時間2012年12月12日に発表した報道資料の抄訳です。
米国ミシガン州デトロイト - 2012年12月12日発表 - コンピュウェア コーポレーション (NASDAQ: CPWR)は、本日、グローバルレベルで企業のCIOに対して行ったメインフレームのアウトソーシングに関する調査*の結果を発表しました。同調査によれば、メインフレームアプリケーションの開発、保守、インフラ整備をアウトソーシングする主な理由はコスト削減にあります。それにもかかわらず、全体の71%のCIOが、アウトソーシングに伴う潜在的コストに悩まされていることが判明しました。このような潜在的コストは、MIPS値(1秒間に実行できる百万個単位の命令数)の増加、さらには、アプリケーション品質やパフォーマンスの低下により必要となるテストやトラブルシューティング費用として発生します。実に3分の2(67%)の回答者が、アウトソース先から提供された新しいアプリケーションやサービスの品質に不満を抱いており、スキルギャップの拡大、困難な知識移転、技術者の入れ替わりなど、アウトソース先の問題点を指摘しています。この調査結果は、コンピュウェアが発表したホワイトペーパー「メインフレームのアウトソーシング:潜在的コストの発生を抑止するために(URL: (リンク ») 、英文のみ)」に詳しくまとめられています。
コンピュウェアのメインフレームソリューション担当上級副社長兼ゼネラルマネージャーであるKris Maneryは次のように述べています。
「経験豊富なメインフレーム開発者は、日々進化するアプリケーションに関する知識を蓄積しており、アウトソーシングによりコストが削減でき、社内では得られない技術的な専門知識が利用できることは事実です。しかし今回の調査によれば、アウトソース先が期待に応えられないというケースは増加傾向にあります。アプリケーションに関する知識をアウトソース先に簡単に移転する方法がなく、納品されたコード品質やパフォーマンスを検証する方法もないため、アプリケーション品質が犠牲となり、潜在的コストが発生する状況が発生しているのです」
MIPS値
メインフレームに関して最も出費を要するのがMIPS値の問題です。予想に反し、メインフレームは以前より頻繁に使用されており、MIPS値も増加傾向にあります。また、非効率的なコード化によってもMIPS値は増加し、不要なコストを発生させる原因となります。
● MIPS関連コストは対前年比平均21%の割合で増加しており、調査対象の40%がこの値の増加を食い止められずにいると言及しています
● CPU消費量に応じた料金体制を採用している回答者の88%(調査対象全体の42%)が、アウトソース先はCPU関連コストをより適切に管理できるはずだと考えています
● 回答者の57%が、アウトソース先は開発するアプリケーションの効率性を考慮していないと思っています
● 回答者の68%が、モバイルバンキングなどモバイルアプリケーションの使用増加によりMIPS値が上昇し、追加コストが発生していると認識しています
品質
アウトソーシングに伴い、メインフレームアプリケーション開発の品質に問題が発生した場合、プロジェクトを完了させるには、追加の時間やリソースが必要となり、メインフレーム関連のTCOが上昇します。これより、エンドユーザーが不満を抱く結果となるのです。
● 54%の企業が、アウトソース先が納品したアプリケーションの品質に不満があるため、パフォーマンステストやトラブルシューティングへの追加投資を行っています
● メインフレームアプリケーションの開発や保守をアウトソーシングしている回答者の51%が、アウトソース先から納品されたアプリケーションの品質が低いために、社内QAチームへの投資増加を余儀なくされていると思っています
● 約半数(47%)の回答者が、アウトソース先が納品したアプリケーションコードにおけるエラーやバグの発生率は社内開発の場合に比べて高いと答えています
● IT担当は、アウトソース先が納品したアプリケーションにおけるバグやパフォーマンス問題の解決に、平均で10日を要しています
● 回答者の67%が、アウトソース先が納品した新しいアプリケーションやサービスの品質に必ずしも満足していません
一部のアウトソース先は、最適化を実現するアプリケーションを顧客企業に納品するために、アプリケーションパフォーマンス管理ツールの導入に投資を惜しみませんが、多くはそうではありません。
Maneryは次のように述べています。
「アウトソース先と発注元は、より良い成果を得るために、どのように協調してプロセスやツールを実装すべきかという点について検討を行わなければなりません。例えば、レガシーアプリケーションを文書化し知識移転の問題に対処する、あるいは、パフォーマンスに関するテストを開発のより早い段階で実施する、といった対応策を採用することは可能です。これにより、アウトソース先との良好な関係を築き、潜在的コストをなくしてメインフレームのTCOを削減し、エンドユーザーに提供するサービス品質を向上させることができるのです」
知識移転
上述したように、メインフレーム環境は複雑さを増しているため、現存のアプリケーションに変更を加える必要があります。また、現存のメインフレームアプリケーションと新たなサービスを統合する要求も高まっています。しかし、社内におけるレガシースキルの蓄積や文書化が不足しているため、やむを得ずアウトソーシングに頼ることとなり、結果として品質の低下を招く事態に陥っているのです。
● 回答者の80%が、知識移転の難しさが、アウトソーシングしたプロジェクトの品質低下を招いていると指摘しています
● 調査対象の68%が社内チームにはメインフレームアプリケーションを維持するだけの知識の蓄積がないと答え、41%の企業は社内における専門知識の欠如がアウトソーシングの主な動機となっていると回答しています
● 回答者の65%が、アウトソース先企業におけるスタッフの入れ替わりが、納品されるアプリケーションの品質や作業時間に悪影響を与えていると指摘しています
* コンピュウェアの委託を受け、独立調査会社Vanson Bourneが実施。調査では、大企業のCIO 520名を対象に調査。オーストラリア、ベネルクス、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、米国の各業界をカバーするCIOが調査対象となりました。
コンピュウェアのメインフレームソリューションについて
市場を牽引するコンピュウェアのメインフレームソリューション、Abend-AID、File-AID、Xpediter、Hiperstation、Strobeは、開発者の生産性の最大化、コストの最小化、より良いサービスの提供を支援します。これらのソリューションは、従来のTSO/ISPF環境においても、また、直感的かつ現代的なインターフェースを誇るオープン開発環境であるCompuware Workbenchの一部としても利用できます。Compuware Workbenchは、アプリケーションの開発、テスト、調整を迅速化・単純化し、経験あるメインフレーム技術者でも新人でも作業しやすい環境を提供しているため、企業は現状のリソースを用いて、新たなサービスをより迅速、効果的、かつ高品質で提供できるようになります。
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