◎豆乳ボンソイの豪州集団素訴訟で日本企業2社訴えられる

Maurice Blackburn, Class Action Lawyers

From: 共同通信PRワイヤー

2013-01-04 15:25

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◎豆乳ボンソイの豪州集団素訴訟で日本企業2社訴えられる

AsiaNet 51757
共同JBN0007(2013.1.4)


【メルボルン(オーストラリア)2013年1月3日AAPメディアネット・インターナショナル=共同JBN】豆乳を飲んで600人余りが病気にかかったと訴えたオーストラリアの集団訴訟弁護士団によると、同国のSpiral Foodsと豆乳「ボンソイ」を製造、輸出している日本企業2社は、製品のテスト結果と多くの消費者の懸念を無視した。

オーストラリアの法律事務所Maurice Blackburnの弁護士団はこのほど、集団訴訟の請求範囲を広げ、ビクトリア州最高裁に修正された訴状を提出した。

Maurice Blackburnはオーストラリア・ブランド所有者Spiral Foodsに対して2010年に訴訟を起こしたが、オーストラリアに同製品を製造、輸出した日本企業マルサンアイ(メーカー)とむそう商事(輸出業者)の2社を含めて請求範囲を拡大した。

訴状は、「ボンソイ」が2003年半ば以来ヨウ素含量の限度を超え、Spiral Foodsはその際にマルサンアイ(愛知県岡崎市)とむそう商事(大阪市北区)に塩分を付加する代替手段としてヨウ素を豊富に含んだ昆布を使う「ボンソイ」の組成変更(改質)を求めたと主張する。

Spiral Foodsおよびマルサンアイ、むそう商事は、過剰な昆布の消費が有害でありうるという広く知られた情報があるにもかかわらず、組成変更による安全の重要性を考慮しなかったと主張している。

修正された訴状はまた、「ボンソイ」が極めて高濃度のヨウ素を含有しているとのテスト結果(オーストラリア・ニュージーランドの食品基準庁による)が2006年に明らかにされたが、3社はこのテスト結果を受けた措置をとらず、同製品にありうるヨウ素含量についてたびたび消費者の懸念をはねつけたと主張している。

Maurice Blackburn のシニアアソシエートであるイリーナ・ルボミルスカ氏は以下のようにコメントした。

「われわれはこれら3社が、2006年半ばにボンソイ含量が著しく高いことを示すテスト結果を得たにもかかわらず、何らの措置もとらなかったと指摘する。彼らはオーストラリアおよび日本の消費者保護法に違反している。彼らは少なくとも3回、ボンソイのヨウ素含量について懸念を表明する消費者と接触したが、製品の安全性を保証する措置はとらなかった」

「適正なヨウ素消費量について得られる情報は豊富にある。5分間のインターネット検索ですら、2006年のテストで判明したヨウ素含量は危険性があるほど高く、広範囲の健康上の問題が起こりうることが示されている。これら3社はいずれも、高級な健康食品豆乳ブランドとして販促、販売しているボンソイが消費しても間違いなく安全であることを保証することは一切なかった」

「保健機関がグラス一杯の同製品には成人の安全なヨウ素摂取量上限の7倍を含むことを発見した後、2009年クリスマスにようやくボンソイが回収された。その時まで、欠陥商品は6年間市場で販売され、数百人のボンソイ消費者が結果として甲状腺疾患にかかった」

ルボミルスカ氏は「同製品は回収されるまで健康食として販売され、一部の消費者は病気になるまで飲み続けたため、現在経験しているような健康上の問題に関わりないと信じていた」と語っている。

Maurice Blackburnは2013年3月8日に、事案に関する聴聞開始が指示される裁判開始日となるよう求めている。

ルボミルスカ氏は「われわれは3社に対する訴訟を意欲的に追求し、すべての申し立てが証明されることを確信している。われわれは約600人の犠牲者からの接触を受け、医療費と収入の損失とともに依頼人の多くの苦痛、苦難、その他損失に対する補償を求める十分有利な事例だと信じている」と語った。

Maurice Blackburn は(被告側からの弁護士費用支払による)報酬後払い制度(no-win no-fee)を基礎にボンソイ集団訴訟を処理している。

▽背景について
以下のウェブサイトを参照。
(リンク »)

▽メディア問い合わせ先
Amanda Tattam at Maurice Blackburn
T 0413 997 467
E atattam@mauriceblackburn.com.au
twitter @wefightforfair

▽Maurice Blackburnによるその他の集団訴訟
Maurice Blackburnによる集団訴訟プラクティスはオーストラリア最大のものであり、株主、企業、消費者のために過去14年にわたり10億ドル余りを確保した。

Maurice Blackburn は2010年以来、AWR、Multiplex、Centro、NABとNufarmに対する4つの大きな株主集団訴訟を解決している。Maurice BlackburnはAristocrat ($144.5m)、GIO ($112m)、Multiplex ($110m)、Centro ($150m)に対する訴訟を含めて1億ドル以上の和解を実現した唯一の集団訴訟法律事務所である。同事務所は現在、株主、ブッシュファイア(オーストラリア低木地帯の火事)、欠陥商品、価格操作カルテルの犠牲者などその他一連の集団訴訟を代行している。同事務所は2011年3月、Amcor およびVisyに対する大きなカルテル訴訟を解決した。同訴訟は1億2000万ドル で和解したオーストラリア企業の歴史上最大規模のカルテル和解額だった。同事務所はまた、エクセプションフィーを徴収する銀行に対する一連の集団訴訟を代行している。

ソース:Maurice Blackburn, Class Action Lawyers

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