AsiaNet 53171
共同JBN 0617 (2013.5.28)
◎子宮頸がんワクチン接種で行動呼びかけ 世界フォーラム
【クアラルンプール(マレーシア)2013年5月27日PRN=共同JBN】毎年27万5000人の女性が子宮頸がんで死亡している。インド一国だけで7万2000人が死亡しており、この数字は他のどの国よりも多い。子宮頸がん死亡率が高いトップ10はすべてアフリカ諸国である(注1)。
70カ国余りの主要な関係者が、子宮頸がんに対する世界的関心を持って子宮頸がん予防世界フォーラムGlobal Forum on Cervical Cancer Preventionに集まり、緊急「行動の呼びかけ」を発表した。呼びかけは、誰もが子宮頸がん予防にアクセスできるように訴える内容で、予防が成功すれば世界の最貧国の一部に住む数百万人の少女や成人女性の未来を書き換えることになる、としている。
GAVI Alliance(ワクチンと予防接種のための世界同盟)のセス・バークリーCEOは「これは女性にとって代表的なキラーキャンサーの一つから世界最貧国の少女たちを守るための素晴らしい始まりである。ヒトパピローマウイルス(HPV)・ワクチンを低価格で提供できるように交渉した結果、より多くの女性にワクチンを接種することができるようになり、それを継続するための一歩前進を果たすことができる」と語った。
会議に参加した指導者たちは、GAVIの資金拠出を受けていない南アフリカが、2014年2月に9歳から10歳の少女にワクチン接種を開始することを発表するという思い切った措置を打ち出したことを称賛した。南アフリカのNGOであるTreatment Action Campaign(トリートメント・アクション・キャンペーン)のポルティア・セロテ氏は「われわれはこの恐ろしい病気と闘う少女たちにワクチンを接種するという南アフリカ政府の約束を歓迎する。南アフリカでは毎年3000人余りが子宮頸がんで死亡しており、HIVにかかる人々の日和見感染の代表的な国でもある」と語った。
2015年までに秒読み段階にある75カ国の50%がHPVワクチン接種を導入するという世界保健機関(WHO)のコミットメント実現に向けた運動を保証するため、多くの国際機関が大きな役割を果たしている。
妊産婦および乳幼児の健康を守るためのパートナーシップ(Partnership for Maternal, Newborn and Child Health)のグラサ・マシェル次期会長は「子宮頸がん予防は、健康を守る女性の権利であり、発展のための正当な権利である」と語った。「行動の呼びかけ」開始は、世界的に有効な子宮頸がん予防に向けて最高の活動経験を交換する道を開くことになる。元子宮頸がん患者で元ミスユニバース・マレーシア代表であるジェネビーブ・サンビーさんは「私はたまたま子宮頸がんにかかったが、それは誰もがかかりうる病気である。しかし、子宮頸がんにかかる必要はない。われわれは力を合わせて子宮頸がんのない世界を実現することができる」と語った。
▽問い合わせ先
Nilanjana Bose: +60-017-8307580
(注1)
Cervical Cancer Crisis Card, 2013,
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ソース:Global Forum on Cervical Cancer
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