アマゾン ウェブ サービスとの連携を本格開始し、クラウド事業を強化

株式会社日立システムズ

2013-06-03 10:30

株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、株式会社日立ソリューションズ(取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)および株式会社日立システムズ(取締役社長:高橋 直也/以下、日立システムズ)とともに、多様化するグローバルの顧客ニーズに対応するべく、Amazon Web Services, Inc.の提供するクラウドコンピューティングサービスであるアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)との連携を本格的に開始し、クラウド事業を強化します。今後、両社の製品・サービスの組み合わせによる新たなクラウドサービスを順次提供し、顧客のグローバルにおける事業拡大を支援します。
従来、企業経営者のITに対する期待・関心は、コスト削減が中心でしたが、現在は、事業の成長加速に向けたITの活用へ移行しつつあります。新事業の立上げやグローバルでの事業拡大に向けては、初期投資を抑えることができ、短期間でのシステム構築や構成変更が容易に行えるクラウドの利用が不可欠となっており、オンプレミス(自社内設置・運用)の基幹業務システムとクラウド上のシステム、もしくは複数のクラウド間を連携させるハイブリッドクラウドの構築、クラウド上でのビッグデータの分析など、ニーズが多様化、高度化しています。

日立は、高効率・高信頼な情報・通信システム技術に支えられた社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」を中心に、事業のグローバル展開を加速しており、注力分野の一つとして高信頼クラウド事業を推進しています。2009年6月に日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」を体系化して以来、さまざまな顧客のニーズに合わせ、日立グループとしてサービスメニューを拡充してきました。同時に、グローバルで高い競争力をもつパートナー企業との連携を強化し、高信頼なクラウドをグローバルに提供するためのエコシステム(生態系)の構築を進めています。

今回、日立グループは、AWSとの連携を本格的に開始し、日立グループの製品・サービスとAWSを組み合わせたクラウドサービスを順次提供します。具体的には、「Harmonious Cloud」のサービスメニューにAWSを追加するとともに、2013年度中に「AWS Direct Connect(AWSへの専用線接続)」への対応を計画しており、「Harmonious Cloud」とAWSを高速かつ安定的に連携できるハイブリッドクラウドサービスの提供を開始します。本サービスにより、企業のグローバル事業展開を支援するとともに、ビッグデータの利活用や、社会インフラシステムなどの基盤としての適用を進進します。

また、日立グループとして、AWS上でのSAP AG社(以下、SAP社)のソフトウェアを活用したアプリケーションの構築・運用ソリューションの提供や、AWS上で提供する日立グループ製品のラインアップの拡充を順次進めていきます。AWSを活用して開発した製品・サービスは、グループ内に展開して30万人を超える社員の利用実績・ノウハウをもとに改良を図り、社外に提供していきます。同時に、AWSを活用したサービスの提供をさらに強化するべく、新たにAWS認定技術者の育成に着手し、2013年度中に日立グループ全体で200名を育成します。

なお、日立は、2013年6月5日~6日にグランドプリンスホテル新高輪で開催される「AWS Summit Tokyo 2013」にグランドスポンサーとして協賛し、今回発表したクラウドサービスおよび関連製品を紹介します。
 
■本発表に関するアマゾン データ サービス ジャパン株式会社からのコメント
アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長 長崎 忠雄
アマゾン データ サービス ジャパンは、日立様とAWSとの連携強化を歓迎します。柔軟性、拡張性、安全性を兼ね備えたコスト効率の良いクラウドコンピューティングであるAWSは現在30種類以上のサービスを提供しています。AWSと「Harmonious Cloud」の連携で拡充される日立グループの製品ラインアップや、AWS上のSAPソリューションへの対応強化、JP1や秘文のAWS対応が、企業のスマート情報やビッグデータ利活用を推進し、ビジネスに改革と新たな価値を提供することを期待しています。
 
■商標注記
アマゾン ウェブ サービス、Amazon Web Services、AWS Direct ConnectおよびAmazon Web Services ロゴは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。
SAP、および本書で言及されるその他SAPの製品およびサービス、ならびにそれらのロゴは、ドイツおよびその他諸国におけるSAP AGの商標または登録商標です。
記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
 
■本件に関するお問い合わせ先株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ビジネスプロデュース本部 [担当:米本、秋沢]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
電話:03-5471-3409(直通)

株式会社日立システムズ [商品お問い合わせ窓口]
お問い合わせWebフォーム : (リンク »)
 
■報道機関のお問い合わせ先株式会社日立システムズ CSR本部 コーポレート・コミュニケーション部 松林、杉山
〒141-8672 東京都品川区大崎一丁目2番1号
TEL : 03-5435-5002(直通)
E-mail : press.we@ml.hitachi-systems.com
 
■<参考>今回強化するクラウドサービスおよび関連製品の概要
▼1.AWS連携クラウドサービスの強化「Harmonious Cloud」のサービスメニューに、AWSがクラウドで提供する仮想サーバである「Amazon Elastic Compute Cloud」をはじめとするAWSを追加しました。さらに、2013年度中に、AWSへの専用線接続機能である「AWS Direct Connect」への対応を計画しており、「Harmonious Cloud」とAWSを高速かつ安定的に連携できるハイブリッドクラウドサービスの提供を開始する予定です。日立グループとしては、2010年2月から、日立ソリューションズがAWSを活用したシステムの構築・運用支援サービスを提供しており、今回の強化によって、AWSの提供から、AWS上でのシステム構築・運用支援までを一貫して取りまとめ、独自の技術・ノウハウを付加して提供することが可能になり、顧客のグローバルにおける事業拡大を支援します。
 
▼2.SAPアプリケーションの構築・運用ソリューションの提供AWS上でのSAP社のソフトウェアを用いたアプリケーションの構築・運用ソリューションを、2013年6月から提供します。日立グループとして計画から構築、運用までを一括で支援し、さらに、2012年9月にAWS上での提供を開始した日立システムズのSaaS型運用管理サービス「App Bridge」や、日立の統合システム運用管理「JP1」を組み合わせることで、周辺システムまで含めた統合的な管理を実現します。
 
▼3.統合システム運用管理「JP1」のAWSへの対応2012年10月に販売開始した「JP1 Version 10」において、AWSへの対応を順次進めています。AWS上での動作に加えて、オンプレミスとAWSのハイブリッドクラウド環境においても、システム稼働状況やハードウェアのリソースの利用状況の一元的な管理を実現し、運用負荷を軽減します。
 
▼4.情報漏洩防止ソリューション「秘文」のAWSへの対応日立ソリューションズの情報漏洩防止ソリューション「秘文」において、8月30日から販売開始する「秘文Cloud Data Protection」のAWSへの対応を進め、AWSを基盤とした各種クラウドストレージサービスを、より安全に利用するためのソリューションとして提供します。

以上
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