◎体重抑制と慢性疾患にヨーグルトの健康効果期待高まる

米栄養学会(American Society for Nutrition)

From: 共同通信PRワイヤー

2013-06-19 13:45

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
◎体重抑制と慢性疾患にヨーグルトの健康効果期待高まる

AsiaNet 53148
共同JBN0610 (2013.6.19)

【ベセスダ(米メリーランド州)2013年6月19日PRN=共同JBN】国際的な栄養学専門家たちが発酵乳製品に特有の効果に関する研究の推進を呼び掛けている。

複数の科学者によると、健康増進とヨーグルト消費との関係を示す証拠が増えつつあり、ヨーグルトと潜在的な健康増進効果との科学的関連を判定する研究が進められている。国際的な栄養学専門家が2013年4月24日にボストンで開かれた、ヨーグルトの健康効果に関する初の世界サミット会議に集まり、ヨーグルトの健康効果に関する科学研究の現状について報告し、科学界内部で対応する必要のある研究上の課題を特定するために意見を交換した。

このリリースに関連するマルチメディア資料は以下のサイト参照。
Photo: (リンク »)

(写真: (リンク ») )

ヨーグルトはタンパク質およびカルシウム、カリウム、マグネシウムなど必須栄養素の優れた供給源であり、同時に人体に有用な微生物(プロバイオティクス)を含んでいる。ヨーグルト独自の栄養学的プロファイルは、骨と消化管の健康、糖尿病、体重抑制、がん、心血管疾患など多くのトピックに与えるヨーグルトの影響についての研究に拍車をかけた。

ヨーグルトの潜在的な健康効果について知られていることの多くは、牛乳、チーズなど乳製品の個々人の総消費量を調べる研究に由来するものが多く、ヨーグルトそのものに特化した研究は少ない。

乳製品の消費は、糖尿病、高血圧、がん(注1,2,3)を含めて、現代社会で最もまん延し、治療費などのかかる疾患の一部にかかるリスクを減らすことと関係する。発酵乳やヨーグルトの摂取は、膀胱(ぼうこう)がん(注3)にかかるリスクを減らし、心臓発作や心疾患のリスクを減らし、血圧を下げる(注4,5)ことと関連性がある。

いくつかの研究はまた、ヨーグルトの消費が、体重管理を支援できることを示している。米国の12万人以上の成人を対象にした3つのグループに関する有望な研究は、ヨーグルト、果物、野菜、全粒穀物の消費が、徐々に進む体重増加を抑えることと関係しており、特にヨーグルトの関係性が大きかったことを示している(注6)。別の研究は、ヨーグルトの消費が長期的に体重と腰回りの体重増加を抑制することに関係していることを示した(注7)。

米栄養学会(ASN)元会長でイリノイ大学栄養学教授のシャロン・M・ドノバン博士・栄養学士は「ヨーグルトが健康に与える潜在的影響に関して現在進められている研究は期待できるものであり、われわれはヨーグルトが個人および全体的な公衆衛生にもたらすユニークな貢献についてより深く学びたいと思っている。この活動に関するわれわれの目標は、今後の研究努力の指針となる何を知り、何を知る必要がないかの資料を作成することである」と語った。

ダノン・インスティテュート・インターナショナル(Danone Institute International)会長のラアナン・シャミール教授(医博)は「われわれはこのサミットで力づけられた。より深く対話を進め、今後の科学的イベントで新しい研究成果を共有したい」と語った。

ヨーグルトの健康効果に関する初の世界サミットは、ヨーグルトの栄養学的影響に関する当面の証拠基盤を評価するため、ASN、Danone Institute International、英国の栄養協会(Nutrition Society)の間の世界的コラボレーションである複数年にわたるYogurt in Nutrition Initiative (YINI)の一環として開かれた。このイニシアチブは毎年開かれる科学会議と支援活動を通じて、新しい研究を促し、ヘルスケア専門家と一般に対して利用できる科学情報を提供している。

専門家たちはサミットで、健康に対するヨーグルトの特定の寄与、健康的なダイエットにおける乳製品の最適な役割、青年や高齢者など特定の人口集団におけるヨーグルトの効果を検討する研究の必要性を協議した。米国にある酪農研究機関(Dairy Research Institute)もまた、この初のサミットに協力した。

詳しい情報はwww.nutrition.org/yogurtを参照。

▽米栄養学会(American Society for Nutrition)について
米栄養学学会(ASN)は1928年に創設され、公衆衛生を向上する栄養学研究を進めることに貢献する非営利、多くの専門分野にわたる科学、教育団体である。ASNは栄養学、医療、関連科学分野の研究者の間のコラボレーションを推進し、栄養学知識の開拓、解釈、普及を奨励する。ASNは65カ国余り、4900人以上の会員を持ち、出版、教育、広報、会員プログラムを通じて優れた栄養学研究を推進する。

▽ダノン・インスティテュート・インターナショナル(Danone Institute International)について
Danone Institute Internationalは、公衆衛生に利する食生活および栄養に関する科学的情報を開発、普及することを使命とする非営利団体である。Danone Institute Internationalはこれら目標を達成するため、保健および教育専門家向けの食生活と栄養に関する研究活動と教育プログラムを支援する。

▽栄養協会(Nutrition Society) について
英国の栄養協会(NS)は「人と動物の存続のための栄養およびその応用に関する科学研究を進める」ために、1941年に創設された。そのビジョンは国際的に著名な学術雑誌Learned Journalsの出版、科学会議開催、栄養科学に関する教科書出版、教育および訓練サービス提供など基本活動を通じて、世界のコミュニティーに栄養科学を開発、普及、推奨する先頭に立つことである。栄養協会は本部が英国にあり、世界に2800人の会員を擁して、欧州における栄養学の最大の学術団体である。詳細はwww.nutritionsociety.org あるいはemail: press@nutsoc.org.ukまで。

▽酪農研究機関(Dairy Research Institute、登録商標)について
Dairy Research Instituteは栄養、製品、持続性の研究にコミットする米国の酪農民のリーダーシップで設立された。米内国歳入法典第501条C項3号に基づき、連邦法人所得税免税や寄付税制上の優遇措置などの対象となる免税資格のある非営利団体であり、世界的に乳製品と成分に対するイノベーションと需要を進めるため酪農業界にアクセスし、必要な技術的研究への投資を強化することを目的とする。同機関は産業、学術、政府、商業パートナーを通じて共に協力し、U.S. Dairy(登録商標)、National Diary Council(全国酪農協議会、登録商標)、その他パートナーを代表して栄養、製品、持続性における競争以前の研究を推進する。Dairy Research Instituteは主として、酪農管理会社Dairy Management Inc(商標)が管理する全国酪農チェックオフプログラムから出資されている。

(注)
(1)Sluis I, et al. The amount and type of dairy product intake and incident type 2 diabetes: results from the EPIC-InterAct Study. Am J Clin Nutr. 2012 Aug; 9(2): 382-390. Abstract Accessible at: (リンク »)

(2)Alonso, A et al. Low-fat dairy consumption and reduced risk of hypertension: the Seguimiento Universidad de Navarra (SUN) cohort. Am J. Clin Nutr. 2005 Nov; 82(5):972-9. Abstract Accessible at: (リンク »)

(3)Larsson, S et al. Cultured milk, yogurt, and dairy intake in relation to bladder cancer risk in a prospective study of Swedish men and women. Am J Clin Nutr. 2008 Oct; 88(4): 1083-1087. Abstract Accessible at: (リンク »)

(4)Wang H, Livingston K, Fox CS, Meigs J, Jacques PF. Yogurt consumption is associated with better diet quality and metabolic profile in American men and women. Nutr Res (2012) (リンク »)

(5)Patterson E, Larsson S, Wolk A, Akesson A. Association between dairy food consumption and risk of myocardial infarction in women differs by type of dairy food. J Nutr 2013;143:74?79.

(6)Mozaffarian et al, N Engl J Med 2011; 364:2392-2404   

(7)Jacques PF, Wang H, Rogers GT, Fox CS, Meigs J.  Yogurt Consumption Is Associated With Longitudinal Changes of Body Weight and Waist Circumference: the Framingham Heart Study (FHS) Ann Epidemiol 2012;22:673

ソース:American Society for Nutrition

▽問い合わせ先
Heather Gitlitz,
+1-202-587-2516,
hgitlitz@spectrumscience.com

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]