第1回メディアセミナー「夏秋きゅうり全国No.1 ~その魅力と安全性~」

福島県

From: 共同通信PRワイヤー

2013-06-25 13:00

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平成25年6月25日

福島県

新生!ふくしまの恵み発信事業・第1回メディアセミナー
福島県産「旬の農産物」プレゼンテーション
「夏秋きゅうり全国No.1 ~その魅力と安全性~」
平成25年6月10日、都内にて開催される
出荷シーズンを目前にひかえ、安全・安心への取組みとおいしさをアピール!

 福島県では、「新生!ふくしまの恵み発信事業」の一環として、第1回メディアセミナー「夏秋きゅうり全国No.1~その魅力と安全性~」を、去る平成25年6月10日(月)に都道府県会館(東京都千代田区)で開催。新聞・雑誌記者、フリージャーナリストさらにテレビ局の報道関係者など50名を超える関係者を集め、福島県産夏秋きゅうりの本格的な出荷シーズンを目前にひかえたこの時期に、県産農産物に関する安全・安心への取組みとおいしさをアピールしました。

 福島県では、原子力災害に伴う福島県産農林水産物の風評払拭を図るため「新生!ふくしまの恵み発信事業」を立ち上げ、『おいしいふくしま、できました。』をキャッチフレーズに、県産農産物に関する安全・安心への取組みとともに、ふくしまの豊かな自然と生産者のひたむきな想いが育む農林水産物の魅力やおいしさを、全国の消費者に向けて広く発信しています。本セミナーも、その趣旨に基づいて行われました。

 セミナーの冒頭、主催者を代表して、福島県農林水産部農産物流通課 課長 金子達也が、「震災から2年が経ち、桃や牛肉などの海外輸出を開始できるまでになった。検査で食品の安全性を確認する努力を続けているが、風評の影響はまだ残っているので、これを払拭したい。応援をお願いします」とごあいさつして会がスタートしました。

 まず、最初のプログラムで、「福島県産農産物における安全・安心への取組み」と題して、放射性物質のモニタリング検査などの詳細について、県農産物流通課 主査 二階堂英行が説明しました。そのなかで、「県産食品の安全・安心を確保するため、県が実施するモニタリング検査と、各JAで行われる自主検査の2段階で検査が行われ、その結果を常に公表していること」が紹介されました。また、このセミナーのテーマである「きゅうり」については、現在に至るまで、放射性物質はほぼ検出されていないことが報告されました。

 続いて広報事務局から「新生!ふくしまの恵み発信事業レビュー」が行われ、平成25年5月31日からオンエアーが始まった新TV-CM第一弾「野菜」編も場内で上映されました。

 3番目のプログラム「福島県の代表的農産物「きゅうり」について」では、福島県におけるきゅうり生産の歴史や作付面積・出荷量の推移に加え、「毎年7月~9月に福島県で収穫・出荷される夏秋きゅうりが、東京都中央卸売市場の取扱い実績(数量ベース)で全国第1位であり、通年でも2位である」ことを、県農産物流通課 主任主査 小檜山厚が説明しました。

 また、JA全農福島からは、この夏で8年目を迎えるきゅうりのキャンペーンについての説明がありました。「キュウリビズキャンペーンは、平成18年に『クールビズ』をヒントに考案。これまで行った広告は『きゅうりの95%は水分で、体を冷やす効果がある』というもの。『きゅうりはカリウムを含んでいるので、利尿効果もある』と、その良さをアピール。19年3月には商標登録も取りました。今年も7月上旬に東京・大田市場で東北6県合同のキャンペーンを行います」(JA全農福島 営農企画部 部長 菊地一正氏)

東京・大阪の卸売市場からのビデオレターも紹介

 このメディアセミナーでは、東京都中央卸売市場および大阪市東部中央卸売市場の各きゅうり担当者から、福島県産の夏秋きゅうりに期待するメッセージが寄せられ、ビデオレターで紹介されました。

東京青果株式会社 野菜第2事業部 部長 田中秀代氏からのメッセージ
「福島県産きゅうりの取扱いは、5月上旬~11月の下旬まで続きます。最盛期の7~8月は、東京のシェアの約4割。瞬間的には5割を超えることもあります。品質の高さとにおいてもナンバーワン。質と量の両立した、まさにトップレベルのきゅうりです。東北の生産者の方々はとにかくひたむきで真面目に作られている。検査体制等は、われわれ業者には充分伝わっていますが、本格的な復活のためには、お客様への安全性のアピールが大切です。福島の生産者の思いに応えるため、最盛期に向けてキュウリビズキャンペーンに協力するなど、市場でもできる限りのことをやっていきたいと思います」

東果大阪株式会社 蔬菜部 次長 山田恭弘氏からのメッセージ
「福島のきゅうりが始まると、いよいよ夏の風物詩が始まったな、と非常に身近なものになってきています。この時期、関西市場において福島に代わる産地はありません。放射性物質のモニタリング検査については、データも整っているので、販売する中で活用していますが、今後は、もう一歩踏み込んで、消費者へのアピールをさらに強化していくことが重要です。われわれも自信を持って福島のきゅうりを販売していきますので、産地は自信を持って出荷していただく、生産者の方々は自信を持って生産していただく、このことをぜひお願いしたいと思います」

参加者が鮮度抜群の福島県産きゅうりに舌鼓を打つなか JA担当者、生産者が登壇

 メディアセミナーの最後のプログラム、「きゅうり1本、食べて応援!」に入る前に、場内の参加者全員に、福島県産のきゅうり1本と古漬けが配られました。参加者が思い思いに配られたきゅうりを食べ始める中、福島県を代表するきゅうりの産地である、須賀川・岩瀬地区、伊達地区、会津地区の各JAの担当者が順番に登壇し、産地の特徴やご当地ならではのきゅうりにまつわる話題を披露しました。また、最後に同地区のきゅうり生産者が登壇し、きゅうり生産の苦労談や風評の影響などについて語りました。

JAすかがわ岩瀬 営農部 部長 丸山重一氏
 須賀川・岩瀬地区は、日本有数のきゅうりの産地として知られています。昭和30年代から産地形成が進み、昭和45年には全国最大の夏秋きゅうりの産地となりました。いまでは露地きゅうりの一大産地として知られています。須賀川・岩瀬地区は、夏は温暖で、秋冬に北西の影響を受けにくく、台風も避けて通ることが多い気候条件のもとで露地栽培が普及しました。須賀川・岩瀬地区のきゅうりは、「棚持ちがよい」とよく言われますが、福島県産だと、首都圏まで2~3時間で届けられるので、鮮度の良さが保てるからです。ここには、東日本最大のきゅうり専用選果施設、「きゅうりん館」があります。これはきゅうり生産者の方々の作業負担を減らすために作られたものです。シーズンになると毎日、大量のきゅうりが選果、箱詰めされていきます。

JA伊達みらい 営農生活部指導販売課 課長 渡辺弘克氏
 伊逹地区は、盆地気候で比較的温暖な天候に恵まれていることや、阿武隈川水系の恩恵を受けることで、きゅうりだけではなく、サヤエンドウ、アスパラガス、にら、もも、ぶどう、いちご、りんご等多彩な農産物が栽培されています。品質管理及び品質保証に関する国際規格「ISO 9001 2008」にも力を入れ、適正な農薬使用の指導、出荷物の管理監視を徹底しています。具体的には生産者への農薬適正使用の指導、防除履歴の確認、出荷物の抜打ち検査等、農薬の安全安心に関することは全てマニアル化されシステムとして運用しております。伊逹地区ではハウス栽培が近年増えています。ハウス栽培(雨よけ栽培)の良さは雨、風等の自然災害に左右されずに安定的にきゅうりを生産することができることと、露地では栽培できない時期に出荷可能なことから、長期間出荷がされています。当管内では作型を分化し3月下旬から12月上旬までの間、出荷がされています。JA伊達みらいでは本年度の集計でハウス栽培の比率が55%となり露地栽培を上回りました。

JA会津みどり 営農部 園芸農産課 課長 佐々木正直氏
 会津地区は猪苗代湖を取り囲む、県の西部にあります。会津の「津」には水が豊かという意味があり、米どころの地域です。ここでは、きゅうりの防虫ネット被覆栽培という栽培方法が開発されました。それは、1ミリ目合いの細かいネットをきゅうり畑全体にかぶせ、害虫を防ぐ栽培方法です。ネットの中には、ミツバチを放しています。これはミツバチに受粉させ、きゅうりの育ちをよくするためです。ネット栽培は、殺虫剤の使用回数を減らすことができるため、県内に広まっていきました。JA会津みどりでは、この防虫ネット栽培で作られたきゅうりを「みどり物語」というブランドで出荷しています。

生産者が語る、福島のきゅうり

JAすかがわ岩瀬 野菜協議会 会長 谷津光一氏
 JAすかがわ岩瀬に所属する生産部会員数は野菜全体で約1200名ほどいます。そのうち、きゅうりの生産者は760名ほどです。きゅうりは、関東と大阪の市場に出荷しています。シーズンになると毎朝4時に起きてきゅうりの収穫を2~3時間行います。その後朝食をとって、8時半~9時頃にはきゅうりを集荷所に持って行きます。帰ってきたらすぐに、今度はきゅうり畑の手入れを行います。昼食をとって、午後1時にはまた畑に出て散水したりします。午後の3時頃から、今度は夕方の収穫を始めます。それを選別して、また畑の手入れに行きます。夜になれば電球をつけて8時くらいまで作業をすることもありますね。ここのきゅうりの特徴は、シャキシャキした歯ごたえと甘さです。そのために、特別な有機質肥料を使っています。

JA伊達みらい きゅうり生産部会 部会長 橘一郎氏
 JA伊達みらいには、きゅうりの生産者は609名おります。きゅうり農家のまかない料理コンクールを昨年行いました。今年も実施する方向で準備を進めています。きゅうりの切り口がハートや星型になる「ハートスティック」と「伊達の一番星」を5年前から作っています。星型のものは、私が一番最初に作りました。私たちの地区には、「五十沢(いさざわ)」という地名があります。それほど水に恵まれた所という意味です。いっぱい水を使ってきゅうりを作っています。私たちは風評被害で昨年大変苦労しました。きゅうり一箱の価格がものすごく下がり、高校生や大学生の子どもがいる農家の方などは非常に苦労しています。その人たちをどうか助けると思って、マスコミのみなさん、「福島のきゅうりは安全ですよ」と宣伝をしてください。私たちは出荷前に、きゅうりを検査しています。県でも検査をしています。こうして安全なものだけを出荷しています。ハウスに出ると、毎日、まっすぐなきゅうりを作るために、巻き蔓をかんできゅうりの味をみたり、きゅうりの花の大きさをみて肥料の種類や量、水をやる量を調節しています。また、まっすぐな質のいいきゅうりを作るために、葉っぱ1枚をかくことまでこだわってやっています。
 
JA会津みどり きゅうり専門部会 副部会長 黒石勇喜氏
 JA会津みどりでは、山間部から平野部まで、高地から低いところまでさまざまな場所できゅうりが作られています。われわれJA会津みどりのきゅうり生産者は129名という小さな所帯ですが、食の安全を目指してエコファーマーを全員取得しています。「みどり物語」というブランドきゅうりを作り、皆様に安全でおいしいきゅうりを食べていただきたい一心で、夏の暑い中、冬の寒い中、きゅうり栽培に励んでいます。会津みどりでは3つの方法できゅうりを作っています。半促成のハウス栽培、農薬の少ない環境にやさしい防虫ネット栽培、そして、露地栽培です。特に雪が多いのが特徴です。1年の中で会津のきゅうりづくりは、積もった雪をのけるところから始まります。ハウスの骨にビニールを張ってきゅうりを作り、早ければ4月頃から出荷が始まります。露地は大雨の時には大変ですが、ハウスだと夏場は暑いのでそれも大変です。会津は気温が35度になる日もあります。葉っぱに目をかけて、雪や暑さと戦いながら、おいしいきゅうりを作ろうと頑張っています。


発行 福島県
お問い合わせ先 農産物流通課
TEL:024-521-7356
FAX:024-521-7942
E-mail:ryutsu.aff@pref.fukushima.lg.jp
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