AsiaNet 53656
共同JBN0812(2013.7.10)
【ラスラファン(カタール)2013年7月9日PRN=共同JBN】カタールは今やヘリウムの世界最大の輸出国、世界第2の生産国となった-。RasGas Company Limited (ラスガス)は2013年7月7日、このほど完成したヘリウム第2生産プラントが契約先に向けてヘリウムを初出荷したと発表した。
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ラスガスのヘリウム第2生産プラントの規模は2005年に操業を開始した第1プラントの2倍である。同プラントがフル操業に入った場合には年間生産量約13億立方フィート(約3680万立方メートル)となる見込み。両プラント併せての年間生産量は20憶立方フィート(約5660万立方メートル)となり、世界の液化ヘリウム総需要の25%を満たす。両生産プラントともラスガスによって管理、運用される。
カタールのモハンマド・サダ・エネルギー産業相は新時代を画する壮挙に喜びの意を表明し、「これは国内の天然資源をしっかりと開発し、最大限に活用することによって付加価値を生み出すカタールの戦略の証である。世界最大のヘリウム精製施設であるヘリウム第2プラントの生産開始によって、わが国は今や世界最大のヘリウム輸出国、世界第2の生産国となった」と述べた。
カタール石油公社(QP)副会長でもあるラスガスのハミド・ラシード・ムハナディ最高経営責任者(CEO)は「2010年5月に起工したヘリウム第2プラントはカタールで建設された2番目のヘリウム・プラントだが、このプロジェクトを完成させるまでに延べ500万人・時間超がかかったにもかかわらず、休業災害度数(LTIR)ゼロを維持したと報告できるのは非常に喜ばしい。このような画期的な安全記録を達成したのは、数千人規模の契約業者や従業員がかかわる複合的建設プロジェクトにあっても安全な作業環境を生み出し、維持するというラスガスの公約の証明である」と述べた。
オフテイク契約(長期供給約定)は2010年第2四半期にフランスのエア・リキード社(Air Liquide)、日本の岩谷産業、ドイツのリンデ・グループ(Linde Group)の一部門であるリンデ・ガス(Linde Gases)との間で調印されている。契約期間は2032年までで、エア・リキード社が年産量の50%、リンデ・ガスが30%、岩谷産業が20%の供給を受ける。
このプラントはOatar Liquefied Gas Company Limited 2 (Qatargas 2) 、Qatar Liquefied Gas Company Limited 3 (Qatargas 3) 、Qatar Liquefied Gas Company Limited 4 (Qatargas 4) 、Ras Laffan Liquefied Natural Gas Company Limited (3) 通称「RL3」の4社の共同所有である。
ソース:RasGas Company Limited
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