AsiaNet 55240
共同JBN 1476 (2013.12.9)
【フレーミングハム(米マサチューセッツ州)2013年12月9日PRN=共同JBN】
*ワイル・コーネル医科大学、パロアルト医療財団(Palo Alto Medical Foundation)、MDアンダーソンがんセンター(MD Anderson Cancer Center)の患者は、人工知能(AI)を総合的に利用する初の臨床プログラムに参加する。
データ重視の生物学的研究アプローチを通じてヘルスケアソリューションを発見することにコミットしているバイオ医薬品会社Bergは9日、ワイル・コーネル医科大学、パロアルト医療財団、MDアンダーソンがんセンターとのこの種では初の第2相1b臨床試験で、固形がんの新しいがん治療用治験薬BPM 31510(持続点滴静脈内注射)を臨床研究すると発表した。
Bergの共同創業者であるニーブン・R・ナライン社長兼最高技術責任者(CTO)は「ほかの臨床試験とは違って、今回の第2相1b試験は特定の変異株もしくはターゲットというよりがんの代謝あるいはプロセスに焦点を当てた初のプログラムである。われわれはまたビッグデータ解析を利用することによって、BPM 31510治療に反応するタイプの患者を識別することができる。形質として表現される表現型で患者を分類することは医療の将来の分野であり、われわれはこのアプローチを使ってがん治療法を力強く開発したい」と語った。
パロアルト医療財団のがん研究部門主任で米臨床腫瘍学会(ASCO)会長に就任予定のピーター・ユ医博は、MDアンダーソンがんセンターのラルフ・ジンナー医博、ワイル・コーネル医科大学の主任治験医師マニシュ・シャー医博とともにこの臨床試験の主たる治験医を務める。臨床試験ではすい臓がん、トリプルネガティブ乳がん、肝臓がん、脳腫瘍など高度に侵襲性の強いがん患者を含めて、固形がんに侵された300-400人のがん患者を治験登録する予定である。
BPM 31510は、正常で健康的な細胞のように振る舞う細胞に変質するがん細胞の代謝を支配する細胞機構をターゲットとする。その治療薬は、Berg Interrogative Biology(商標)プラットフォームで発見され、開発された内因的に生成されたBerg初の候補治験薬である。Berg Interrogative Biologyプラットフォームは生物学的システムを研究するネットワーク生物学方法論を利用する人工知能ベースのシステムである。
Berg特許のInterrogative Biology(商標)医薬品発見プラットフォームを利用するこの臨床プログラムは、リアルタイムでマルチオミクス解析用細胞組織サンプル(血液、尿、骨髄など)の解析によって、それぞれの患者の分子と代謝フィンガープリントを確定する。この段階で治験医は、BPM 31510による治療あるいは併用療法に反応する患者の個別の特性を評価して、患者の細胞が治療にどのように反応するかを理解することができる。臨床試験の1つの非常の興味ある部門はまた、効能の強化と化学療法で誘発される副作用を減らす能力を評価する目的で、BPM 31510が化学療法に次いで1サイクル投与される際のミトコンドリアプライミングの効果を評価することである。
BPM 31510を評価する臨床試験の詳しい情報はwww.ClinicalTrials.govを参照。
▽BPM 31510について
Bergのリード分子候補であるBPM 31510は、細胞のエネルギーを生み出す役目のある内因性微小分子であるユビデカレノンの独自製剤である。臨床前試験によると、BPM 31510は、細胞死の規制作用に重要な特徴があり、腫瘍の60-70%で過剰表出されるBCL2タンパク質を正常化することが示されている。
BPM 31510は、単独療法あるいは扁平上皮がん、固形がんなど多くのがん治療能力があるとされるゲムシタビン、5FU、ドセタキセルなどによる化学療法の併用療法として臨床試験で調査される。
▽Berg Interrogative Biology(商標)プラットフォームについて
生物学および医薬におけるBergの機械的学習(人工知能)アプリケーションは、ヒトの健康に対する明確に定義された解答につながるシステムバイオロジーとシステムエンジニアリングの組み合わせを可能にする。Berg Interrogative Biology(商標)プラットフォームは、臨床によって患者から直接得られた分子データと予測パターンを理解するための人口学的情報とを統合する。プラットフォームは医師に効果的で安全な治療の道を推奨する実行可能な情報を提供するとともに、保険会社にはより関連性のある保険方式を開発する医療経済上の分析、各国政府には全国民のヘルスケア需要の財政的モデル作成に向けたデータエコシステムをそれぞれ提供する。
同社はInterrogative Biologyプラットフォームを使って、抗がん効果を生み出すためゲムシタビンとともに開発されている抗がん剤のリード候補BPM 31510の能力の利用に成功した。固形がん治療にBPM 31510を局所製剤とする第1相増量服用試験とともに、皮膚がん治療にBPM 31510を局所製剤とする第1相、第2相臨床試験は既に完了している。
▽Bergについて
Carl Bergの名前をとったBerg社は、Berg Pharma、Berg Biosystems、Berg Diagnosticsの3部門で構成するバイオ医薬企業である。同社が注力している研究は、代謝の変化がどのように疾患発症に関連するかを解明することである。同社は代謝制御要因、すなわちワールブルク仮説の要素を明確にするカギとなる知見を見いだすことである。同社は中枢神経系(CNS)疾患および代謝疾患の初期段階の技術に関する深い医薬候補パイプラインを持っており、がんと化学毒性防止の後期臨床試験を補完する。生物製剤候補を実行可能な治療法と堅ろうなバイオマーカー・ライブラリーに変換する発見プラットフォームの利用により、Bergは明日のより良い健康の追求を実現する。
詳細な情報は (リンク ») を参照。
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ソース:Berg
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