テクニカルコラム「冷却容量、空調効率指標PUE」 (杉田正氏 @sugipooh)

杉田正氏のデータセンター・クラウドインフラに関する技術コラム

CTCテクノロジー株式会社(CTC教育サービス)

2014-02-04 08:00

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)のグループ会社で、ITシステムの保守サポート、運用サービス及び教育サービスを提供するシーティーシー・テクノロジー株式会社(本社:東京都千代田区、以下:CTCテクノロジー)はテクニカルコラム「冷却容量、空調効率指標PUE」 (杉田正氏 @sugipooh) を公開しました。
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 伝統的なデータセンターではエアコン「冷凍機(圧縮機)」を使い冷却しています。気体が膨張するときに熱を奪う仕組みで冷却するため、循環しなが ら再圧縮に圧縮機を使うのです。最新エアコンなどは「ヒートポンプ」と呼ばれる熱交換機構を使い効率よく稼働しますが、「圧縮機」は使っています。
  10年前のエアコンと比べると最新機は大幅に改善され、同じ熱量の冷却であれば消費電力は"ほぼ半分"になっています。大型エアコンの設備寿命設計は10 年から15年ですので、交換時期を短縮して新型エアコンに取り替えれば、大きな電力削減になり数年で設備交換費用が賄える場合もあります。
 現状のPUEが2.0~3.0であっても1.45~1.65程度にまで改善されます。

 クラウドサービスのように、利用が無料で広告収入が主であれば、空調電力の効率化はそのまま利益になりますので、Google、Amazon、 Microsoft、Facebook、YahooそしてAppleなどでは、さらなる空調改善研究開発が進んでいます。日本でも大規模なデータセンター では外気導入システム採用が始まっています。

 エアコン「冷凍機(圧縮機)」を使わずにデータセンターは冷却出来ないと思われていたのは数年前までで、FacebookやMicrosoftで は数年前より外気導入データセンターやコンテナを設計・建設して稼働しています。おおよそのPUEは1.10であり、大幅な省電力を実現しています。
  外気導入データセンター構造では「ホコリ」「温度湿度制御」「塩害・腐食性ガス」対策などに新しい技術が必要であり、サーバーの耐環境性向上も必須な条件 です。エアコンを使い密閉されたデータセンターとは違う技術が多く必要です。しかし大きな電力を消費する「冷凍機」を使わないため電源設備も縮小され、初 期設備コストが低くなります。

(この続きは以下をご覧ください)
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