ITシステムの保守・運用サービスを手がけるCTCテクノロジーは、AIを活用したシステム運用のマネージドサービスの提供を開始する。同社は3年間で200社10億円の売上を目指すという。
同サービスは、AIを活用してシステム運用を自動化するAIOpsのコンセプトに基づいており、機械学習で監視アラートの状況判断を行い、システム障害における障害の切り分けから一次対応までを迅速化できる。
また対応が不要なアラートを集約し、サービスへの影響やパフォーマンスの低下につながるアラートを的確に通知する。さらに重要度の高いインシデントの特定や、プログラム設定による一次対応までの自動化を実現し、早期の復旧を進める。さらにインシデントの予兆を学習することで、システム障害の予測や防止にもつながるという。
マネージドサービスの概要
システムの安定稼働のためには、障害からの早期復旧が求められる。しかし障害の切り分けでは、さまざまなツールによる形式の異なるログを確認しなければならない場合も多い。そこでこれらの作業に対する高度化、自動化が求められている。
アラートの判別には、米PagerDuty社のインシデント一元管理プラットフォームを活用。同プラットフォームの機械学習は、700以上の監視・オブザーバビリティ(可観測性)ツールと連携して実施されるため、アラートノイズを減らし、インシデントのトリアージを加速できるとしている。
またPagerDuty専用のモバイルアプリでユーザーとの情報共有ができ、インシデント対応方針や作業の決定などの円滑なやりとりができるという。
同サービスの利用価格は月額25万円(税別)から。