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CTCテクノロジー、遠隔運用でウイングアークのデータ可視化ツール採用

田中好伸 (編集部)

2011-08-23 12:01

 シーティーシー・テクノロジー(CTCテクノロジー)は、顧客の情報システムを遠隔運用する「リモートオペレーションセンター(ROC)」の刷新で、データ可視化ツール「MotionBoard」を採用した。ウイングアーク テクノロジーズが8月22日に発表した。

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のグループ企業であるCTCテクノロジーは、システムサポートサービス、教育サービス、システム構築サービスという3つの事業を展開。システムサポートでは、全国約100カ所のカスタマーサービス拠点で24時間365日体制で、顧客企業の情報システムの保守や運用、監視サービスを提供している。

 CTCテクノロジーは1月にROCを刷新しており、以前から提供しているシステム監視機能に加え、システム運用の自動化機能を追加した。顧客満足度の向上を目的に、顧客企業の管理者が自社システムの稼働状況や障害状況、エンジニアの作業状況などをリアルタイムで把握できる管理者用ポータルサイト「ROCポータル」も開発。この開発基盤としてMotionBoardを採用した。

図 ROCポータルの構成
※クリックすると拡大画像が見られます

 ROCポータルを提供する以前は、監視を含めたシステムの稼働状況を月次や週次でレポートにまとめ、顧客企業のシステム管理者に紙ベースで報告していた。報告用のレポートは、エンジニアが蓄積された監査ログから必要なデータを抽出して、Excelなどで加工して作成していたという。顧客企業の要求ごとにレポートの見せ方を変えることも必要で、作成作業に多くの時間を費やしており、本業である運用サービスの負担にもなっていたとしている。

 ROC刷新で、監視している機器の情報やログイン履歴、エンジニアの対応状況などが一目で分かるROCポータルの開発を決定した。ROCポータルは2010年10月から開発を開始、1月のROCの刷新にあわせて3カ月で完成、1月からROCポータルの提供を始めている。

写真 ROCと同じ施設内にはテクニカルソリューションセンターもある(1月撮影)

 ROCポータルでは、ROCで監視している顧客企業のシステムで障害を検知した場合に、新たに開発した「Run Book Automation(RBA)」と呼ばれる機能で障害の復旧やログの取得が自動化され、瞬時に対応が始まるという。同時に、担当エンジニアにエスカレーションされ障害の切り分けや保守の手配を行うが、それらのインシデントやリソースの情報はすべて統合データベース(DB)に蓄積される。

 蓄積された統合DBから顧客向けに提供されるデータが、ウイングアークのビジネスインテリジェンス(BI)エンジン「Dr.Sum EA」に登録され、ROCポータルを介して、システム管理者が状況をリアルタイムに把握できる仕組みになっている。1カ月のデータ処理数は、インシデント情報が30万件、リソース情報は1台あたり平均17万件、ROCシステム全体では数千万件処理することになるという。

単独の新ブランドしてMotionBoardを提供

 ウイングアークは、もともとはDr.Sum EA専用のBIフロントツールとして「Dr.Sum EA MotionBoard」を提供していたが、今回Dr.Sum EAとは別に、単独のブランドとしてMotionBoardを提供することを8月22日に発表している。

 これまではDr.Sum EAの中にあるデータを見るユーザーインターフェース(UI)製品だったが、今回のMotionBoardはDr.Sum EA以外の一般的なDB、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、IBM DB2、MySQLのほか、CSVファイルも見ることができる。まずはWindows版を8月29日から提供し(税別価格は1CPUあたり1000万円~)、11月末にはiOSやAndroidに対応した「MotionBoard +Mobile」を提供する予定としている。

 今回のMotionBoardは、独自のインメモリ技術「W-IMOテクノロジー(Double In-Memory OLAP)」を搭載している。この技術は、インメモリ技術を応用して、接続先のDBからデータをインポートせずに参照し、サーバの上で仮想的に統合する。つまり接続先のDBに手を加えることなく、サーバ上で多次元集計することができる。

 W-IMOテクノロジーは、サーバでの多次元集計の結果をクライアントをそのまま転送して、サーバとリアルタイムに通信せずに、PCやスマートフォンなどのクライアント上で自由にOLAP処理が可能になるという。サーバとクライアントの両方でインメモリOLAP処理を展開することから“W”という名称になっている。

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