全国の地方自治体では、東日本大震災を契機として、災害時に指揮系統の寸断を防ぐための安定した通信インフラの整備が急務となっています。加えて今年の記録的な大雪によって、各地で都市機能が麻痺したことも、その重要性を再認識させるきっかけとなりました。
そのような中、京都市行財政局防災危機管理室は、昨今の異常気象を危惧しての防災ネットワーク増強の一環として、ソフトウェア型テレビ会議システムFreshVoiceを導入しました。
今回のシステムでは、京都市内、本庁舎と11の行政区にある14の区役所・支所等15の拠点を接続し、災害時に市長の指示を的確に伝達するための連絡ツールとして活用されます。
京都市が従来利用していたハードウェア型のテレビ会議システムは、長期利用による経年劣化によって信頼性に不安が生じており、性能的にも最近のものと比べて満足の行くものではなくなっていました。そこで、導入コストが低く、たとえクライアントのハードウェアが故障、もしくは陳腐化しても容易に入れ替えることが可能で、バージョンアップによって常に最新の機能/性能が利用できるソフトウェア型のテレビ会議システムを検討していたところ、安定性やクォリティの高さに加え、FreshVoiceの次のような点が京都市役所の求めるニーズに合致したことから、全面導入に至ったものです。
・ 希望の15拠点が1画面で表示できる。
・ 可搬であり、その際も操作が簡単で導入後の運用が楽である。
・ 現在のネットワーク環境でも音声がクリアに聞こえる。
・ ライセンス形態が柔軟である。
また、大雨警報が出た際に行った、常時接続状態にして拠点間の状況を随時確認するというテストの際も、単なる通信ツールとしてではなく、現場の緊張感や空気を読み取れた事も高い評価につながりました。
FreshVoiceは従来から医療機関や大学、研究機関など高い信頼性が求められる現場で多く利用されてきました。今回、政令指定都市の重要な災害対策インフラとして採用されたことは、FreshVoiceの信頼性が重ねて裏付けられたことに他なりません。操作性が良いことと相まって、災害時の常時接続での現場状況の的確な把握と、スピーディな情報伝達によって、被災地への迅速な対応を可能にするシステムであることが証明されました。
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