◎アルカディア大学のR・アジョビ常勤研究員が国連WGに選任

◎アルカディア大学のR・アジョビ常勤研究員が国連WGに選任

AsiaNet 56743
共同JBN 0527 （2014.5.14）

【グレンサイド（米ペンシルベニア州）2014年5月14日PRN=共同JBN】アルカディア大学（Arcadia University）グローバル研究校（College of Global Studies）で常勤研究員を務めるローランド・アジョビ（Roland Adjovi）氏がこのほど「国連恣意的拘禁に関するワーキンググループ（WG）」のメンバーに選出された。任期は2014年から16年までの3年間で直ちに発効する。

アジョビ氏は幅広い教職経験を持つ法律専門家で、2009年から2013年までアルカディア大学グローバル研究校を通じてタンザニアのアルカディア・センターでアカデミック・ディレクターを勤めた。同氏はアルカディア大学で国際人権法の教科を担当しており、同大学で年間を通じてアフリカおよびそのディアスポラについての講義やプレゼンテーションを後援している同校の「Pan African Studies Collective（汎アフリカ研究コレクティブ）」のメンバーになっている。

アルカディア大学学長のニコレット・デビル・クリステンセン博士は「ローランド・アジョビ氏は教育および国際法の分野でめざましい経歴を持ち、氏のような品格や強さがあればワーキンググループの非常に貴重な一員になると思う。今回の経験で氏の学問、授業そして国際社会に対する貢献の度合いはさらに深く、豊かになると確信している。当校としては氏の任命に拍手を送りたい」と語った。

このワーキンググループは1991年、恣意的拘留に重点を置く国連人権理事会の補助機関として設立された。ワーキンググループは告発があれば調査し、世界中の恣意的拘留に対して現場で任務を行い、これらの違反行為に対して取り組む個人、政府、市民団体と共同して活動している。最近では、ワーキンググループはグアンタナモ、エジプト、アルジェリア、イスラエル、イラン、中国、タイ、イラク、ウズベキスタンからの告発に取り組んでいる。

アジョビ氏は人権と国際法規のエキスパートで、両方のテーマで出版や講演活動を行っている。同氏は2010年、ナイロビの国連オフィスの説明会で基調講演者として国連行政法についてプレゼンテーションを行っており、昨年は「アフリカ国際法イヤーブック」に論文を発表して「グミシリザその他」事件（2008年、2009年）における明らかに不正と思われる免訴や軽減判決を批判している。同事件では1994年にウィルソン・グミシリザ准将および部下の軍人たちがルワンダ共和国のポール・カガメ大統領の反乱部隊と共同して犯罪を行ったとして告発されていた。

アルカディア大学副学長でグローバル研究校のエグゼクティブ・ディレクターを努めるローナ・スターン氏は「アジョビ氏の選任は、恣意的拘留によって生活や福祉が脅かされるすべての人にとって最も歓迎すべきことになる。アジョビ氏は厳格な知的、法的明敏さ、そして拘留に対する国際的な文脈における深い理解を併せ持っている。氏の高潔さ、国および個人の権利についての知識については確かな信望があり、この要職を務める上での助けになるだろう」と述べた。

アジョビ氏はルワンダ国際刑事法廷事務局で主任法務官、アフリカ統一機構の弁護士補助職員、アフリカ人権裁判所でタンザニアに対して勝訴した「クリストファー・R・ミティキラ牧師対タンザニア連合共和国」事件では主任弁護士として活動してきた。アジョビ氏はパリ大学で法律・行政学の学士号、政治学修士号、人権の修士号を得ている。同氏はワーキンググループが設立されて以来4人目のアフリカ人メンバーになる。

▽アルカディア大学について
アルカディア大学はフィラデルフィア近郊にある一流私立大学で、海外留学と国際教育は全米でもトップクラスである。国際教育交流に関する「2013年オープンドア報告（2013 Open Doors report）」はアルカディア大学を海外に留学した学部生の全米1位に選定、U Sニューズ＆ワールド・リポート誌はアルカディアを北部地域大学のトップクラスに格付けし、その海外留学プログラムを称賛している。アルカディア大学は独特のグローバルで統合的な、さらに、多様性があり活力に満ちた世界を主導し、貢献できる学生を育てる個人学習体験を約束する。

詳しい情報はウェブサイト（ (リンク ») ）を参照。

ソース：Arcadia University

▽問い合わせ先
Dan DiPrinzio,
+1-610-731-3871,
diprinziod@arcadia.edu