レジエンス株式会社
肝線維化による肝疾患に対する再生医療の共同研究を開始
レジエンス株式会社(以下「レジエンス」)は、このたび肝臓星細胞を用いた肝臓障害による肝疾患治療の再生医療等製品の開発に関して公立大学法人 大阪市立大学(以下「大阪市立大学」)と共同研究の契約を締結しました。
肝炎等の肝障害がおこると肝臓の星細胞が活性化し、コラーゲン線維が合成されます。肝障害が慢性化すると星細胞が常に活性化され、肝臓にコラーゲン線維が蓄積することで肝臓が線維化し、肝硬変へと進行します。肝硬変は、全国で40~50万人が罹患していると
いわれており、国民の健康を害する大きな要因の一つですが、有効な治療法がありません。また、さらに進行すると肝臓がんや肝不全になることがあります。
肝細胞や星細胞など肝臓細胞の機能を制御することで線維化した肝臓の環境の改善を目的として、レジエンスは肝臓の臨床及び基礎研究の最前線で顕著な業績を挙げている大阪市立大学大学院医学研究科 肝胆膵病態内科学講座 河田則文教授、機能細胞形態学講座 池田一雄教授および吉里勝利客員教授とともに肝疾患の再生医療の共同研究を実施します。
肝炎の発症から肝線維症に至る過程で有効な治療を施すことができれば、肝臓を正常化させる可能性が飛躍的に高まります。この過程で重要な役割を担っているのが星細胞であり、活性化した星細胞を正常化出来る技術の開発が世界的な関心となっている中、大阪市立大学はこの分野を世界的に牽引しております。レジエンスは本共同研究において、大阪市立大学の研究実績を基に活性化星細胞の正常化技術を新規に開発し、臨床適用可能な肝疾患の再生医療技術の確立に取り組みます。
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」および「薬事法等の一部を改正する法律」が本年11月25日に施行され、再生医療の実用化が促進することが期待されます。なかでも、再生医療製品の早期の実用化に対応した早期承認制度と、医療機関から外部企業への細胞加工委託は日本の再生医療の産業化を加速する規制緩和と言われています。
レジエンスはこのような環境の中、再生医療のリーディングカンパニーを目指し活動しております。
レジエンスの代表取締役である村山正憲は次の様にコメントしております。
「肝硬変等の臓器の線維化が原因である病気は未だ有効な治療薬や治療方法の無い領域であり、再生医療がその解決策になると考えています。星細胞は中でも臓器の線維化に関わる重要な役割を果たしていると考えられていますが、日本におけるこの分野の第一人者である先生方と共同研究をスタートすることができ本当に嬉しく思います。早期に臨床試験に持ち込み、一刻も早く患者さんに届けられるよう邁進したいと考えております。」
<レジエンスの概要>
・代表取締役社長CEO : 村山正憲
・所在地 : 東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル3階
・資本金 : 4億5500万円
・事業内容 : 再生医療製品の研究・開発、製造および販売
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。